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とりあえず新聞を読もう!池上彰氏・佐藤優氏が教える良質なインプットの方法

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池上彰と佐藤優に知識と教養の身につけ方を学ぶ

僕は割と活字ジャンキーな方ですが、最近は小説系のフィクションを読むことになんだか飽きてしまって、もっぱら非フィクションの本でためになるものがないかと漁っています。

先日、Kindle本を何か買おうと思って探していた所、面白そうな本を見つけたので即購入、読んでみました。

池上彰氏と佐藤優氏の共著である「僕らが毎日やっている最強の読み方―新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意」です。

僕らが毎日やっている最強の読み方―新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意

 

 

最強知識人ツートップが教える良質なインプットの方法

池上彰さんといえば、今、日本で一番ひっぱりだこのジャーナリストです。

毎週テレビで見ない日はありません。

佐藤優さんは、毎月恐ろしい数の原稿締め切りを抱える「日本一締切の多い作家」でしょう。

ともに、現代日本の知識人の中ではトップクラス、いわば「日本知識人界のツートップ」と言えるでしょう。

 

本書、「僕らが毎日やっている最強の読み方―新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意」は、そんな最強知識人の二人が対談する形式で、自らの情報取得=インプットの方法や、新聞、書籍といったメディアの読み方、扱い方について、議論しながら解説してくれるという本。

主に「ビジネスマン」をターゲットに書かれた本ですが、僕のようなへっぽこフリーランスでも、主婦の方でも、学生さんでもきっと役に立つ内容だと思います。

情報社会では、正しい情報取得、分析、選別、理解が必要

ネットが発達し、メディアが拡大し、世の中にはとにかく情報が溢れています。

一人一台、ポケットの中に世界につながったパソコンを持っているのですから、そのすさまじさたるや、昭和の人が目ン玉ひんむいて驚くくらいでしょう。

そんな情報社会に生きていると、たくさん情報は集まりますが、ありすぎて困るということも多々あります。

また、情報の信憑性も問題です。

ネット上には間違った情報や悪意のある情報も当然漂っています。

そういった情報の真偽、価値がある情報なのかどうかを分析したり、選別したり、しっかりと内容を理解するスキルを、我々は身につける必要があるのです。

池上彰と佐藤優と同じことをするのは不可能

本書で、そういった情報を扱うスキルややり方について、池上彰氏と佐藤優氏が説明してくれてはいますが、二人と同じことをするのはとてもじゃないですが無理です。

二人は忙しい仕事の合間に、一日に何紙もの新聞に目を通し、本を読み、膨大な量の情報を飲み込んでは、吐き出すという作業を延々と繰り返しています。

これを普通の人間がやったら、日常生活が成り立ちませんし、新聞代・書籍代だけで給料がなくなります。

もちろん、二人も「自分たちと同じことをしろ」とは言っていません。

自分たちのやり方を参考にして、できるところを真似する、生活に取り入れてみることを推奨しています。

とりあえず新聞を読まなきゃ駄目でしょ!

新聞って大事だなって改めて思いましたね。

両氏とも本書の中で「とりあえず新聞は大事だから読んどけ!」とおっしゃっています。

こちらが両氏が推奨する「新聞を読む極意」です。

01 新聞は「世の中を知る」基本かつ最良のツール。 ネットが普及しても、新聞情報の重要性は変わらない。

02 情報収集の基本は新聞だが、全国紙1紙では不十分。 最低2紙に目を通さないと、ニュースの一部しか拾えない。

03 朝は見出しを中心に、新聞全体にざっと目を通す。 気になった記事は、あとでじっくり読む。」

04 全国紙も客観報道とは限らない。社説とコラムで、 新聞社の本音とメディア全体の時流を知る。

05 全国で見ると、地方紙の読者もかなり多い。 全国紙は「大都市圏新聞」と考える。

06 地方紙の「死亡広告」「不動産広告」「書籍広告」に 注目すれば、土地柄や経済状況が見えてくる。

07 地方紙を読むことで、通信社の情報もカバーできる。 通信社はニュースが速く、速報性が非常に高い。

14 「見出しだけで済ませる記事」「リードまで読む記事」 「最後の本文まで読む記事」の3段階に分けて読む。

15 電子版を使えば、1紙5分で主要ニュースを押さえられる。 紙には切り抜きしやすい、折込チラシなどのメリットも。

16 記事の整理は、切り抜いたあと少し時間を置いて。 保管と整理にかける「時間」と「労力」は最少にする。

(『僕らが毎日やっている最強の読み方―新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意』(池上 彰, 佐藤 優 著)より)

なるほどですね。

 

僕が新聞をとらない理由はもちろん「ネットニュースで足りるから」なのですが、最近はやはり情報が偏りがちというか、はっきりいって「どうでも良いニュース」が多すぎるネットニュースはどないやねんと思っていたところです。

新聞の勧誘をする方ももはや諦めているのか、今の家に引っ越して1年ですが、営業に来た人は一人だけです。

周囲でも新聞が配達されている気配がありませんので、皆さん購読していないのでしょう。

 

この本を読んで、改めて新聞を読んでみると(実家で読売新聞をとっている)、これがまた面白いんですよ。

ニュースの表面的なダイジェストが多いネットニュースに比べて、事実関係の記述も含めてしっかりとボリュームがありますし、記者独自の考察とか視点とか、しっかりと「読み物」として完成されている部分が「逆に新しい」と思ってしまいました。

 

ネットニュースだと「興味のある記事」だけを読みがちですが、新聞を一面からずらずらと斜め読みしていくと、普段は興味を持てなかったような記事の見出しでひっかかり、ついつい読んでしまったりということが多々あります。

新聞を読むことで「見識や興味が広がる」というのは、こういう作用なのだなと、よく出来ているなと感心しましたね、正直。

新聞代1ヶ月3000円は高いか安いか

家でも新聞読みたいなーと思い、料金を調べてみると、だいたい主要新聞は朝刊のみで3000円くらい/1ヶ月のようです。

この3000円が高いか、安いか。

おそらく新聞の価値からすると絶対的に安いと思うのですが、毎年永続的に家計から12ヶ月×3000円=36000円が失われると思うと、「なくても別に困りはしないよね」と思ってしまい決断できません。

本書の中では新聞それぞれの特徴も解説されていて、面白いです。

それが、どの新聞を選ぶかという時に悩ませる種にもなります。

主要新聞のホームページ

⇒朝日新聞

⇒読売新聞

⇒産経新聞

⇒毎日新聞

⇒日本経済新聞

 

両氏は、全国紙はもちろん、地方紙の重要性も説いています。

確かに、自分たちの暮らす地域の情報を得られるのはメリットです。

僕の場合、地元地方紙は日航機墜落事故報道や「クライマーズ・ハイ」で有名な上毛新聞です。

両氏によると、東京新聞もおすすめのようですね。

購読料が最安なのも魅力です。

東京を試そう。「東京新聞」新規定期購読申込でもれなく素敵なプレゼント!

新聞の電子版もアリ

効率化とゴミを出さないという観点からすれば、新聞の電子版も良さそうです。

紙での読むことのメリットも当然ありますが、現代のスタイルとしては電子版も決して悪い訳ではないと思います。

朝日新聞デジタル

勉強しておくべき「ネット情報の扱い方」

僕らの生活とインターネットはもはや切り離すことはできませんから、ネットの情報に踊らされたり、不利益を得たりしないよう、しっかりと「ネット情報の扱い方」を学び、身につけておくべきです。

ネット情報に関する、両氏の提唱する極意はこちら。

30 [ネットの大原則❶]ネットは「上級者」のメディア。 情報の選別には、かなりの知識とスキルが必要。

31 [ネットの大原則❷]「非常に効率が悪い」メディア。 同じ時間なら、新聞や雑誌を読むほうが効率的。

32 [ネットの大原則❸]「プリズム効果」に注意する。 ネットでは自分の考えに近いものが「大きく」見える。

33 「NHKオンライン」は情報が早い。「ヤフーニュース」は、 世間が関心のあるニュースを知るには便利だが、基本は娯楽。

34 ネットは「読む」より「見る」で終わりがち。 タイトルで判断せず、中身まで読むクセをつける。

35 グーグル検索はじつは効率が悪いことを知る。 ウィキペディアは、内容の信憑性にバラツキあり。

36 調べ物はネット検索よりも、辞書・事典サイトが効率的。 「冥王星」の項目で、情報の新しさを判断する。」

(『僕らが毎日やっている最強の読み方―新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意』(池上 彰, 佐藤 優 著)より

池上彰氏、佐藤優氏のネットを使う目的が、僕らが日常でおこなう「美味しいお店を探す」とか「ネット予約をする」なんていうレベルのものではないので、そう考えると「ネットは不効率で、信用ができないもの」となってしまうのだと思います。

しかし、日常生活においてインターネットが便利であることは言うまでもありません。

ただ、「正しい知識を得る、社会を深く知るための情報を得る」という点で考えると、ネットによる情報収集は非常に難しく、経験やスキルがいるものなのだと思います。

ネットの情報は玉石混交というのはよく言われること。

良い情報もあれば、ゴミのような情報や間違った知識まである。

そういった情報をしっかりと自分自身の智識と経験に基づいたフィルターで濾過し、正しく情報を活用する技術をみにつけることが必要不可欠なのでしょう。

 

非常に役に立つ一冊でした。

ぜひとも、皆さんご一読を。

池上彰氏と佐藤優氏の共著「僕らが毎日やっている最強の読み方―新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意」レビューでした。

 

 

僕らが毎日やっている最強の読み方―新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意

 

 

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