漫画「ミュージアム」分冊版よりカエル男・霧島早苗の未公開殺人に注目の件

新装版 ミュージアム 分冊版(14) ―未公開殺人(下)― (ヤングマガジンコミックス)

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分冊版ミュージアムで語られるカエル男・霧島早苗の未公開殺人

いよいよ映画公開が間近に迫った大注目のサスペンス映画「ミュージアム」。

その原作は、もはや幻のマンガ家になりつつある巴亮介のデビュー作にして最高傑作である「ミュージアム」全3巻である。

ミュージアム コミック 1-3巻セット (ヤングマガジンKC)

現在は、版型も変わっていろいろ出版されており、

上下巻の完全版。

そして、細かくエピソードが分割された分冊版などが存在する。

どれを選んでも、作品の面白さは変わりないので、自由に選んでもらって結構だが、

ここまで話題になるまでに全3巻バージョンで読んでいた私にとっては、分冊版の13巻・14巻で語られた霧島早苗の「未公開殺人」はまだ未見の内容。

という訳で、Kindle版で100円というお手軽さにも引かれて、分冊版の13巻と14巻を買って購入した。

そして読んでみた。

ミュージアム分冊版13巻「孤独の検察庁」

13巻で語られているエピソードは、カエル男こと霧島早苗が、一連の幼女連続殺害事件に関わる「裁判員連続殺傷事件」を起こす前の事件が描かれている。

つまり、生きたまま女性を犬に食い殺させるという「ドッグフードの刑」が執行される前の出来事である。

霧島早苗は変装をして何処かに出かける。

ついたのは霞ヶ関駅。

ロボットのおもちゃを使って警備員の気をそらすという、良いのか悪いのか分からない手を使い検察庁の中に入り込んだ霧島。

トイレ掃除をしていた清掃員を殺害し、彼のユニフォームを来て成り代わる。

資料室に入った霧島はひと目を避けて情報を検索、目的である「幼女樹脂詰め殺人事件」の裁判員記録を取り出す。

裁判員名簿を撮影していた霧島は、職員に見つかってしまうが、その男も殺害し、彼が着ていたスーツに着替えて再び変装する。

そして何食わぬ顔で検察庁を出ていくのだが、そこですれ違ったのが、この後「運命の宿敵」として命のやり取りを行う沢村刑事だった。

変える男による、狂気の作品作りが始まる

そうやって手に入れた裁判員記録を元に、

霧島早苗は「作品」と言う名の連続殺人を決行する。

彼氏と暮らし始めて間もない上原あけ美。

彼女は、同棲相手が犬アレルギーであることを理由に、愛犬を保健所に渡して処分していた。

深夜、コンビニに向かったあけ美は、途中の路地で「カエル男」に拉致される。

監禁されたあけ美は、「ドッグフードの刑」を執行され、物語の幕が上がった。

「ミュージアム」本編の序章。いかにして霧島は重要機密事項を知り得たのか?

このエピソードで語られたのは、本編では謎だった「重要な機密事項である裁判員の情報を霧島がどうやって入手したのか」という問題に対する答えを提示している。

霧島は、類まれなる頭脳、冷静さ、度胸によって、検察庁に忍び込んで、機密資料を奪うという荒業をやってのけていたのだ。

しかも、その中で、二人の人間を殺している。

これがニュースにならない訳がないと思うのだが、当然のことながら、未解決のまま放置されていたのだろう。

恐るべき、霧島早苗である。

被害者、上原あけ美の拉致は、他の被害者同様、スタンガンによって行われていた。

彼女は、幸せいっぱいの同性場所から一歩外に出たところで、悪魔のカエル男によってさらわれ、生命を奪われていたのだ。

ミュージアム分冊版14巻「13歳の別荘地」

かわって分冊版14巻で語られるのは、殺人鬼・霧島早苗の人生にとって重要なターニングポイントになった中学生時代の「親殺し」である。

霧島早苗は、幼い頃から日光に対して拒絶反応を起こすアレルギーを持っていた。

そのため、暗い室内をベースに暮らしていたことは明らかであった。

なお、霧島家は相当な資産家であり、おそらくである父親は霧島早苗の実父であるが、母親は間違いなく後妻、つまり義母であることが確認されている。

13歳の霧島早苗は、自室で人形を切り刻み、体のパーツを貼り合わせて遊んでいる。

そこから紙面には、昆虫、ザリガニや金魚、カメなどの小動物、犬、猫、小学生の女の子、そして両親と順に描かれていく。

これはつまり、「霧島早苗の殺害履歴」を表現したものだろう。

昆虫の解剖・解体から始まり、ザリガニや魚、爬虫類などに発展、いよいよ犬・猫といったそれなりに大型の「動物」になりいよいよ人間に手をかけた。

ここから類推するに、霧島早苗は、両親を惨殺する前に「小学生の女の子」を一人殺しているはずだ。

1998年5月、軽井沢の別荘で霧島夫妻が細切れ死体で発見された。

犯人は当然、霧島早苗だが、彼が疑われることはなかった。

警察の前でも、「かわいそうな被害者」を演じ、涙まで見せる狡猾さは、幼い頃からすでに身についていたものらしい。

彼の小さな異変に気がついていたのは、当時事情聴取を担当した関端刑事だった。

彼は、のちに沢村の上司として「カエル男事件」捜査で重要な役割を果たすことになる。

あれほどの猟奇的事件に巻き込まれながら、テレビを観たり、スナック菓子を食べたりといった行動が見られた霧島早苗の「わずかなほころび」に唯一気がついていた警察官が若き関端だった。

霧島早苗にとって幸運だったのは、関端が本庁に引き抜かれ、この事件の現場を離れたことだろう。

結果として、殺人鬼・霧島早苗は世に放たれ、多くの犠牲者を出すことになるのである。

映画「ミュージアム」の霧島早苗は妻夫木聡に決定

いったい誰がカエル男を演じるのか?

「ミュージアム」の映画化が決まって以来、多くのミュージアムファンが気になっていたカエル男こと霧島早苗を演じる役者であるが、先程、妻夫木聡氏であることが発表された。

とっても意外である。

私としては、あのスキンヘッド、つり上がった目、狂気の笑みから類推するに「中村獅童」氏しかいないと思っていたのだが、

まさかの妻夫木氏とは驚いた。

彼も俳優として、様々な演じ分けられる懐の深い役者なので、凶悪犯罪者を演じる事自体には驚かないが、予告編にちらっと出てくるスキンヘッド姿には、「おうおう、やってくれるじゃねえか」感があふれている。

新婚・新妻のマイコが泣いてしまいそうな弾けっぷりはぜひともスクリーンで堪能したい。

⇒映画版「ミュージアム」公式サイト

今回レビューを行ったストーリーは、ミュージアム分冊版の13〜14巻に掲載されています。

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ミュージアムの次に読むべきマンガ

いずれも、「ミュージアム」が面白かったというマンガファンには自信をもっておすすめできるサスペンス&ミステリー系マンガとなります。

詳しくレビューしておりますので、ネタバレをしたくない方は閲覧にご注意を。


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