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マンガ「ミュージアム」2巻感想・ネタバレ 待ち受けるカエル男の罠!捕われた沢村の運命はいかに?

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ミュージアム(2) (ヤングマガジンコミックス)

マンガ「ミュージアム」戦慄の第2巻分析レビュー

1巻で、連続殺人鬼・カエル男に同僚の西野を殺された沢村は、茫然自失のまま仲間に事情を説明する。

西野に捜査資料を持ち出させた事を非難される沢村。彼自身も、自分の軽率な行動が後輩を死に追いやってしまったことに対する大きな責任を感じていた。

沢村は、本庁に連行されることになった。去り際、ずっと世話になっていた上司の関端に「今までありがとうございました」と意味深な別れの挨拶をする。

孤独な逃亡者、沢村の闘いが始まる

沢村は、本庁に向かう途中で逃げ出す。

カエル男は、必ずもう一度自分の前に姿を現すことを確信し、警察ではなく「自分がカタをつける」と決意する。

夜、かねてから親交があるらしい「調達屋」の田村に会い、金と引換えに道具=拳銃を手に入れるよう要請する。

 

一方、沢村失踪の報をを受けた関端達が動く。

捜査一課長に「大橋茂を軸にした捜査」から沢村の証言を元にした「カエル男の捜索」に方針を転換すべきだと進言する関端だったが、課長の岡部は「いち可能性として慎重に考慮する」とは言うものの、沢村への不信感もあり、大きく捜査の舵を切ってはくれない。

 

食堂に入った沢村は、食事がのどを通るはずもなく、ひたすら事件の奥にある「何か」について考える。

このままカエル男を待っていても埒があかない。 何か「奴につながる線」はないだろうか。

 

そもそも、なぜカエル男は、雨の日に犯行を犯すのか?

 

雨の日は「その姿を隠」すのに最適で、「周囲の注意力が散漫となり」、「証拠も洗い流される」という利点があり、それがカエル男の「犯行スタイル」だ。

 

「また改めて迎えに来るよ」

 

西野をビルの屋上から突き落とすと、カエル男は去って行った。

その気になれば、持っている銃で沢村を殺すなり、拉致するなり簡単にできたはずだ。しかし、カエル男は「雨がやむと同時」に逃げるように消えた。

 

その理由を考えているとき、店の中でアレルギーを持つ客にアレルギー食品であるエビを提供してしまう事件が起きた。怒鳴り散らす客の声をぼんやりと聞く沢村。

アレルギー...、じんましん...。

神からの啓示でもあったかのように、沢村の脳裏にはある考えが浮かんでいた。

沢村の推理 暗闇からカエル男を引きずり出す一本の細い糸

沢村が知っている限り、カエル男は雨の日にしか活動しない。そして、西野を殺した後、雨がやみ、晴れ間が出ると同時に逃げるように去って行った。その事実から沢村は、「カエル男は光に関する何らかのアレルギーを持ち、晴天から逃れる為に逃げざるを得なかった」と推理した。

 

沢村は、日光アレルギーを持つ患者を捜して、東京中の病院をまわる。そして「アレルギー治療研究においては国内随一」の病院で、「光に対する極度の病的条件反射」症状を持つ患者がいることを突き止める。

 

その患者の主治医に沢村が詰め寄る。カルテの開示を拒否する主治医に沢村は、黒光りした拳銃を突きつけた。

 

その頃、関端班は、沢村がATMで金を下ろしたという情報をつかむ。事件解決のためには沢村を追う事が近道と考えた関端は、仲間の協力を得て、独自の捜査に着手する。

つきとめた「カエルの巣」、待ち受ける罠

霧島早苗。

それが狂気の連続殺人魔・カエル男の正体だった。

 

霧島は、資産家の家に生まれたが、10年以上前、中学生の時に夫婦がバラバラに刻まれて殺害されるという事件に巻き込まれた被害者だった。それを主治医から聞いた沢村は、「この男に間違いない」と確信する。

 

医師から奪ったカルテを元に、霧島の住む豪邸にたどり着いた沢村は、夜の闇と雨にまぎれて単独潜入を試みる。

 

拳銃を手に朽ち果てた豪邸の中を進む沢村。

ガレージには妻子の拉致に使用したものと同じタイプの乗用車、リビングには見覚えのあるカエルのマスクが置いてあった。

確信を得た沢村は焦る気持を抑えながら、奥深くへと入り込んで行く。

扉を開けると、そこには殺害された被害者の資料が山のように積まれ、壁を覆い尽くしていた。

 

暗闇の中にぶんやり光るディスプレイには、沢村の自宅の盗撮映像が写っていた。そして、傍らにはまだ温かい、湯気が立ち上る珈琲が...

 

振り返ると、バールを振り上げた霧島が笑っていた。

 

霧島と格闘の末、油断した沢村は頭に強烈な一撃を浴びて昏倒。

「スウィートルームに案内するよ」という霧島の言葉を最後に意識を失う。

監禁、パズル、ハンバーガー。霧島が用意したゲームに沢村は...

沢村が目覚めたのは、パイプベッドがあるだけの小さな部屋だった。ドアにはパスワード式の電子錠がかけられ、壁際には沢村の妻子を模したマネキン人形が置かれていた。

 

「ぱぱあそぼ」と書かれている箱を開けると、そこにはパズルが入っていた。どうやら、パズルを解くと鍵を開けられるルールらしいと気がついた沢村は、意を決して「霧島のゲーム」に乗る事にした。

 

数時間に1回、ぬるいコーラとハンバーガーがパイプを伝って落ちて来る。

それだけが霧島のアクションだった。

 

沢村が調達屋の田村に接触した事をつきとめた関端は、彼を問いつめて情報を引き出す。さらに、沢村が近くのネットカフェで「紫外線アレルギー」について調べていたことが分かり、沢村がリストアップした病院をしらみつぶしに当たる事にする。

 

霧島が手作りしているマズいハンバーガーで命をつなぎながら、沢村はパズルの8割を完成させる。

パズルは、沢村の息子が書いた親子の絵をモチーフにしているらしい。

沢村は、重要なのはパズルの絵ではなく、隙間であることに気がつく。

そこにはアルファベットで「EAT」=イート、つまり「食べる」という英単語が浮かび上がっていた。

刑事人生を捨てて、カエル男を追う沢村

沢村は、刑事の先輩でもあり恩人でもある関端に別れの挨拶をした後、仲間をまいて失踪した。これは「刑事をやめる覚悟」を決めた上での逃走だろう。

 

沢村が刑事を志したのは、すでに亡くなっている同じく刑事だった仕事人間の父親を少しでも理解するため、沢村自身の言葉を借りれば「父と会話をする」ためだった。

 

その大事な刑事という職を辞してまでこの道を選んだのは、ひとえに妻と息子を救おうという一心に他ならない。

しかし、沢村の心の中には、妻子を拉致し、罪のない人々を殺戮し、西野を殺したカエル男への憎悪が間違いなくあり、それが行動の原動力となっていることは間違いない。

殺人者・霧島早苗という男

光アレルギーの異常殺人者。毛髪や眉毛が見当たらないのは、光アレルギー・光線過敏症の影響と思われる。日本人の中でも患者は数パーセントと少なく、原因、根本的な治療法もない難病のようだ。

 

数分日光を浴びただけでもじんましんを発症するなど、症状も重篤である。

光過敏症 ウィキペディア

 

資産家殺人事件の犯人は十中八九、息子であるこの男だろう。

彼がもともと持っていた「殺人欲求」が身近にいた両親に向かったのか、それとも「両親を殺害する」という行為によって、樹脂詰め殺人、裁判関連者殺人へと続く異常犯罪に目覚めてしまったのかは、知る由もない。

おそらく霧島は、両親の死によって相当の遺産を受け継いでいるはずだ。その財力が、一連の連続殺人を可能にする一助となったのだろう。

霧島が嬉々として作るハンバーガーが気になる...

沢村を拉致した霧島は、定期的に自作のハンバーガーを差し入れする。それは、霧島自身が料理本を見ながら作ったハンバーガーだ。

 

「母の愛を知りましょうの刑」では、堤優一をノコギリで切り刻み、「均等の愛の刑」では、小泉勤をまっ二つに切り裂いた男が作るハンバーガーだ。いったいどんな肉が使われているのか、分かった物ではないが...

 

ラスト第三巻!衝撃のフィナーレに続く。

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いずれも、「ミュージアム」が面白かったというマンガファンには自信をもっておすすめできるサスペンス&ミステリー系マンガとなります。

詳しくレビューしておりますので、ネタバレをしたくない方は閲覧にご注意を。


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