森博嗣『作家の収支』に学ぶ小説家・作家になるための方法

作家の収支 (幻冬舎新書)

人気ベストセラー作家のお金にまつわるあれこれを赤裸々にかたって話題の森博嗣著「作家の収支」ですが、作家志望の皆さんにぜひともご紹介したい「小説家になるためのノウハウ・手法」がさらりと記されているのです。

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ベストセラー作家は筆が早い。1時間に6000文字のタイピング

森博嗣著「作家の収支」で、自身の執筆状況について以下のように著述しています。

「僕は、キーボードを叩いて文章を書く。

1時間当りに換算すると6000文字を出力できる。

これは、キーボードを打つ(僕の)指の運動能力の限界であって、僕はこれ以上速く打てない。

小説の執筆は、僕の場合、頭の中の映像を見て、それを文章に写す作業である。

その映像はほとんどリアルタイムで進行するから、ゆっくりと書き留めていては間に合わない。したがって、この数字よりも遅く打つことができないのである。 

指が疲れるので、15分くらいで離脱し、映像の方に待ったをかける。だから1時間ぶっ続けで打てるわけではない(30分くらいが限界だろう)。

途中で休む(というか、遊んでいるわけだが)ことになる。

小説以外の、たとえば本書のようなエッセィの場合は、多少はゆっくり落ち着いて書くことが可能なので、時間当りの文字数はもう少し(2割程度)少なくなる」

(『作家の収支 (幻冬舎新書)』(森博嗣 著)より)

1時間に6000文字というのはかなりのスピードですね。

小生の場合、集中して書いたとして1時間に4000文字が限度です。

それも各文章の構成を予め考えて置いたり、小説であればプロットを用意しておいたりしての数字です。

森氏は、自身の頭の中でストーリーを映像化し、それを描写するカタチで小説という文字に変換しているようです。

いわば、「脳内映像プロット」を文字で説明している感じでしょう。

プロットを作るか、何もない状態で書き出すか

作家の中には、しっかりとストーリー構成=プロットを考えて書く人と

とりあえず何も考えずに書きだしてしまう人と2つのタイプがあります。

森氏の場合、他の著作によれば、

最初にプロットなどを固めることはなく書き出して、後からアイデアが出る度、メモを作っては書き、捨てるという工程を繰り返すそうです。

そのアイデアメモがすべてなくなった時が、物語が集結したということになる訳です。

一般的に言われることですが、当然ながら、あらかじめプロットをつくっておいた方が、

話が脱線せず、スムーズに執筆を進めることはできます。

ただ、当然、執筆の途中で「あれ、こうした方が良いかな?」という部分は出てくるはずですから、当然修正を余儀なくされることも多いでしょう。

結果、結局はプロット通りにはいかないということもしばしばですが、その方が面白くなる可能性だって十分にあります。

プロット作る・作らない論争に答えはなく、結局は、「自分が好きな方でやればいいじゃん」という結論に落ち着きます。

ベストセラー作家が語る小説家になるための手法

「したがって、小説家になるためにはこれこれこうしなさい、といった既存の「ノウハウ」に惑わされてはいけない。

とにかく自分の作品を書けば良い。「手法」はどうでも良い。「どう書くか」ではなく、「書くか」なのである。」

(『作家の収支 (幻冬舎新書)』(森博嗣 著)より)

ごもっとも、です。

反論のしようがありません。

人は基本的に怠けるイキモノですから、

「これは筆記用具が悪いのかも知れない」

とか

「まずは、メモ書きしておいたプロットをしっかりノートにまとめてみよう」

などと

とにかく「書くこと」を後回しにしがちですが、

何はともあれとにかく「書くこと」に勝る文章修行はないということでしょう。

書かなければ、いつまで経っても作品は完成しませんしね。

「作家・小説家になりたけりゃ、多作であれ!」という極意

人気ミステリー作家である森博嗣氏が、自身の小説家としての収入やら印税やら、お金にまつわる赤裸々な部分をがっつり明らかにしてくれている注目の新書『作家の収支』には、作家・小説家になるための極意が記されていた!

ベストセラー作家がどれだけ稼いだか公開します

『作家の収支』は小説家の森博嗣氏が20年間の作家生活でどれだけ、どうやって稼いだのかを具体的な数字とともに、赤裸々に告白(本人はそんな気持ちではないと思いますが)した、業界にとっては結構、衝撃的な本ではないかと思います。

ちなみに森氏は、デビューして19年目の2015年4月の時点で、

国内で出版した本は278冊、総部数は約1400部、「これらの本が稼いだ総額」は約15億円だそうです。

小説家という個人が稼いだ額としては相当なものですね。

本の中では、小説一本書いて、うん百万円とか、印税がうん百万とか、そういう「本気と書いてマジと読むんですか?」という数字がズバズバ出てきます。

儲かるとは聞いていたけれど、やっぱり、人気作家というのは儲かるんだなというのを実感できる貴重な本ですね。

作家になりたきゃ、多作であれ。とにかく「書くべし、書くべし、書くべし」

森氏は作中でこんなことを書いています。

「新人は、とにかく良い作品を次々発表するしかない。発表した作品が、次の仕事の最大の宣伝になる。それ以外に宣伝のしようがない、と考えても良い。したがって、最初のうちは、依頼側が期待した以上のものを出荷する。価格に見合わない高品質な仕事をして、割が合わないと感じても、それは宣伝費だと理解すれば良い。最も大事なことは、多作であること、そして〆切に遅れないこと。1年に1作とか、そんな悠長な創作をしていては、たとえ1作当っても、すぐに忘れ去られてしまうだろう。」(『作家の収支 (幻冬舎新書)』(森博嗣 著)より)

さらにこんなことも

「小説家志望の人が一番陥りやすいトラップは、1作を書いたあと、その反響を待って時間を無駄にしてしまうことである。投稿したら、その返事があるまで待つ、なんて悠長なことは絶対にしないように。ネットで公開しても、反響など待っている必要はない。それよりも次の作品にすぐに取りかかるべきである。それが既発表作への最良の援護射撃にもなる。  公開すると、多少の反響はあるだろう。それを気にしてはいけない。マイナスの反響で落ち込まないことは当然だが、プラスの反響で有頂天になるのはもっと良くない。数人に褒められてもしかたがない。良い気持ちになっても、さっと忘れること。この切り換えができないとプロにはなれないと思った方が良い。大事なことは、個々の反響ではなく、反響の「数」なのである。」(『作家の収支 (幻冬舎新書)』(森博嗣 著)より)

作家・小説家志望の皆さん、ここテスト出ますよ、たぶん。

「最も大事なことは、多作であること」

確かに、「どうやって書いているんだ?」と不思議に思うほど、次々に作品を生み出していった森氏の言葉ですから、説得力がありまくりです。

森氏はなんと、1時間に6000字書くらしいですからね。

驚異的なスピードです。

とにかく、鍛錬を積むしかないのですよ。

それが「小説」という分野であるなら、書いて書いて書きまくる。

1作できたら、そんなものの存在はスパっと忘れて、次を書き始める。

それを継続できる人が、作家という狭き門をくぐって向こう側へ行くのでしょうねえ。

無料配信か、有料配信か?

という章で森氏は、

「(作品を)ネット公開するとき、料金を取るのか、あるいは無料にするのか、という選択がある」と前置きした上で、

「僕は無料で配布するのには大きな抵抗を感じている。作品の執筆には自分の時間を使ったのだし「奉仕」のつもりもない。奉仕ならば、小説など書いている場合ではない。もっとやれることがあるだろう。奉仕で無料とするというのは、かなり思い上がった精神だと僕は感じる。

「10円でも100円でも良い、価格を設定する。それは、なんらかのものを交換するという意味だ。すると、金を払っても良い、つまり本当に「読みたい」「読んでみたい」「興味がある」という人が手を出す。逆に言えば、読み手にそう思わせられない作品、興味を持たれない作品が、価格ゼロなのだ。たとえば、タイトルだけでも、あらすじだけでも、なんらかのアピールをして、ちょっと目を留めさせるくらいの魅力を持っていなくてはいけない。それを生み出すことが、創作者の基本中の基本なのである。

極端な話をすれば、手に取ってもらいたい、読んでもらいたい、ではなく、手に取りたい、読みたいという人に応える仕事なのだ。これは、思い上がりと受け取られるかもしれないが、仕事の需要と供給の大原則である。最初からボランティアでは、仕事にはならないし、一流にもなれないだろう。」

(『作家の収支 (幻冬舎新書)』(森博嗣 著)より)

と語っています。

昨今、誰でも自分で書いた作品をインターネット上で公開できるようになったけれど、その多くが「無料」で閲覧できます。

「無料」で閲覧できる作品に果たして価値があるのでしょうか?「無料」なのだから0円です。1円の利益にもなりません。

一生懸命、時間と労力をかけて生み出した大切な大切な作品を「無料」で全世界に公開してしまうというのは、

やはり自らその作品の価値が「0ですよ」と宣言しているように思えてしかたありません。

ベストセラー作家の作品でも、無名の素人作家の作品でも、やはり相応の価値があってしかるべきです。

そして、その価値を決めるのは作家自身であっても構わない訳です。

ただ、その作品が設定した価値に見合わないと判断されれば、購入されることはない。

そこにプロとアマチュア、仕事と趣味の差が生じるのでしょう。

という訳で、作家・小説家志望の皆さん、今すぐ作品を無料公開するのはやめて、売りに出しましょう。

プラットフォームとしては、noteが便利です。

小生も僭越ながら、noteで短編小説を販売しておりますので、ご興味あればご一読を。

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スランプに陥らなくなるには?

という章で森氏は、自分には「書けなるなる」ということは経験したことがなかったが、スランプにならないのは小説を書くのが好きなのではなく、むしろ嫌いで、仕事として割りきって書いているからだと分析しています。

「好きだから」という理由で書いている人は、好きでなくなったときにスランプになる。「自慢できる」仕事だと思っている人は、批判を受けるとやる気がなくなる。つまり、そういった感情的な動機だけに支えられていると、感情によって書けなくなるということがある、ということのようだ。

(『作家の収支 (幻冬舎新書)』(森博嗣 著)より)

森氏はこうも言っています。

「例外なく守銭奴になることだ」

つまりですね、

「面白い小説を書くぞー」とか

「私は絶対小説家になるという夢を諦めない!」

みたいな動機で小説を書いていると、書けなくなったり、挫折するので、

「小説家になってがっぽり儲けて、東京でベコ飼ったる!」というくらいに

小説を書く=仕事=お金を得るための手段

として考えた方が「職業作家」への道としては近道なのではないかと思います。

専門家に学ぶのも一つの最短ルートである

楽器を習得する一番の近道は「その楽器を上手に弾ける人」に教えてもらうことです。

漫画やゲーム、イラスト、小説などエンターテインメントの創作物についても同じことが言えると最近思います。

特に漫画やイラスト、小説などは、一人で内にこもって制作に没頭する場合が多いと思います。

基本的にはその創作のすべてが独学です。

しかし、その専門の道には専門なりの正しい、効率的なやり方やシステムがあるもの。

それをつまり「基本・基礎」と言います。

一流を目指すならば、まず基本・基礎を大事にするべく、その道の専門家に教えをいただく。

そういう時期や機会があっても良いと思うのです。

ろくでない大学は多いですが、そういった「本気のエンターテインメントを教えてくれる学校」はなかなかありません。

そういったエンターテインメント学校の一つがアミューズメントメディア総合学院です。

こちらの学校は、独自の教育システムを用いて、ゲーム、アニメ、イラスト、小説などのエンターテインメントコンテンツを創り出す方法を学ぶ場所です。
しかも産学連携を重視しているので、在学中から作り出したコンテンツを商品として積極的に市場に送り出す事を目標にしています。

ということはつまり、商売としてエンターテインメントを作り出す=プロへの近道になり得るということです。

用意されている学科は以下の8つ。

  • ゲームプログラマー学科
  • ゲームプランナー学科
  • アニメ・ゲーム3DCG学科
  • キャラクターデザイン学科
  • アニメーション学科
  • マンガ学科
  • ノベルス創作学科
  • 声優タレント学科

この道のプロを目指すならば、選択肢の一つに入れても良い進学先と言えるかも知れません。

もちろん、学生さんだけではなく、夢を追い続けたい社会人の第二の学校としても有効でしょう。

詳しくはこちら⇒アミューズメントメディア総合学院ホームページにて。

漫画原作者になりたい人のための参考書籍

漫画原作者になるには、それなりの「コツ」が必要である。

まずは多くの情報をインプットして、最適なアウトプットを導き、最短距離を突き進もう。

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