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日本でバイオテロが発生!漫画「マンホール」<下巻>ネタバレ18〜20話

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マンホール 下巻

マンホール<下巻>第18話「偶然」

封鎖地域では、戸川の指揮の元、蚊の制圧作戦が実行されようとしていた。
作戦の概要はこうだ。
まず封鎖線上の6カ所に設置されたスピーカーから蚊の嫌がる周波数の音を流し続ける。音を嫌った蚊を炭酸ガスで誘導し、熱で焼き殺す「電撃式誘殺機」を使って処理する。それによって生体のメス蚊はほぼ全滅できることが予想されるが、その他にも雨水弁や野ざらしにされた容器、水たまりなどを徹底的に殺虫処理する。しかもそれを夜明けまでに実行しなければならない。
現場にはバイオテロ専門チームも到着し、事態はいよいよ未曾有のバイオテロ事件の様相を呈し始めた。

溝口の入院している病院から現場に戻った井上と滝本は、防護服を着て関口美香の部屋を捜査する。
そこで保健所チームから、真冬に蚊が大量発生した原因が説明された。
原因は、関口美香が飼育していた広くオーストラリアに生息するノーザン・バラムンディという種類のアロワナだった。
フィルターも使わず、水も取り替えていない状況だったため蚊の繁殖に適した環境が整っていた。それに加えて、部屋の温度が高く、かつオーストラリア産のアロワナがそこにいたことが、爆発的な蚊の発生につながってしまた。
オーストラリア現地は真夏であり、ヒトスジシマカの繁殖期。このアロワナは現地採取の野生個体である可能性が高く、体に付着していた卵が羽化。高温の室内に目の前には人体という最高の苗床。信じられないほどの偶然が重なり、この事態が発生したと考えられた。

18話考察

保健所チームの説明の通り、関口美香の部屋で起きたヒトスジシマカの大量発生は、いくつもの偶然が重なりあって起こった事故のようなものだった。これは、フィラリアを使ったテロまがいの行為を行っている犯人=写真家の水野も予想していなかったことだと推測される。

マンホール<下巻>第19話「制圧」

笹原市での一連の騒動が「異臭騒ぎ」としてニュース速報で報じられた。
ヒトスジシマカは、寒さに弱く気温が10度を下回ると生体では生存できないとされている。その日の笹原市の気温は7度。冷気によって衰弱していた蚊は、保健所チームと警察のバイオテロ対策チームによって、次々と駆逐されていった。
ものものしい雰囲気の中、防護服を着込んだ男たちが歩き回る光景は、当然、マスコミの注目を集める。
現場に報道各社が殺到する中、溝口が捜査に復帰した。
溝口は早速、あやしい動きをするタクシーを見つけ、白バイ隊員に追尾を指示する。
中には、事件の首謀者とみられる「写真家の水野」が乗っていた。
彼は「ただ子供たちの様子を見に来た」と運転手に語っている。
そして、「それにしても、これ程までの騒動が起こるとは全く想定外だ。しかし、まあこれはこれでおもしろい。次の計画を始めるとしよう」と独り言を言い、笑っていた。

第19話考察

関口美香宅から発生した蚊の駆除作業は順調で、懸案だった夜明け前の作業終了は問題なく実現できそうだった。
一安心する捜査員だったが、騒動の大きさと影響は深刻で、マスコミも動き出している。
井上と合流した溝口は、事件が所轄署の刑事では扱えないレベルになってしまったことをぼやきつつ、捜査を再開する。
一方、犯人である「写真家の水野」は、タクシーで現場に乗り付けようとするなど不穏な動きを見せる。
彼が言う「子供たち」とは、大量発生したヒトスジシマカ、およびその体内にいるであろうフィラリアのことだろうか?
水野自身も想定外だったという今回の騒動。「次の計画」を始めるという水野の動向に注目したい。

マンホール<下巻>第20話「追跡」

笹原市竹豊町で起きた異臭騒ぎは、瞬く間に情報が流出し、バイオテロ事件として注目を集めた。テレビなどメディアでは、フィラリア症に関する特集が組まれるなど、多くの国民が周知する結果となった。

一夜明け、笹原署には「竹豊町バイオテロ事件」と銘打たれた捜査本部が立った。新たな感染者は6名になり、うち3名が片目を失い、脳の一部に回復不可能な損傷を負った。
本部長の皆川は、犯人と目される「水野正章」の逮捕に全力を尽くすよう捜査員に指示する。

笹原署の溝口と井上は、事件の本筋を洗う本部から離れ、周辺情報を追う。
目をつけたのは、田村雅樹だった。
第一の被害者である堀川が、親によって強制的に施設へ送られたのに対し、田村は現在、親兄弟とは絶縁状態にある。親しい知人もなく、では「誰が田村を施設に送り込んだのか」が溝口にとっての大きな疑問だった。
田村はその件に関して「覚えていない」と証言したが、それは「知られたくない」の裏返しでもある。
二人は、田村のアパートへ家宅捜索に向かう。

一方、捜査本部では、水野がかつて応募した写真コンクールの足跡から現住所を割り出していた。水野は愛知県在住のため、愛知県警に協力を要請し、任意同行を求めることに。
しかし、溝口は、堀川の父親の証言があったというだけの証拠で裏もとっていない「水野犯人説」をあまり信用していなかった。

田村のアパートは人の出入りもなく、家賃も滞納されていた。
部屋の中は美少女アニメのポスターやグッズであふれ、井上は嫌悪感を露わにする。
溝口は台所の三角コーナーで、明らかに意図的に燃やされた紙片を見つける。
刑事の勘を刺激された溝口は、固まりになった紙片を慎重に開き始めた。

第20話考察

県警本部主導捜査本部が立ち、小さな地方都市で起こった未曾有のバイオテロ事件は、全国民の関心事となった。
溝口と井上の所轄チームは、主犯である水野の捜査を本部に任せ、田村の周辺を洗う。
溝口が言う通り、「どうやって田村を施設に監禁したか」というのは、明らかになっていない。
堀川にしても田村にしても、成人男性の自由を奪い、マンホールの下に監禁するのは容易な作業ではない。自らの足で「はい、わかりました」とマンホールの下へ降りていくとも思えないが、「そうせざるを得ない」状態に堀川や田村を追いつめる方法を犯人は使った可能性もある。

今回発見された6人の感染者のうち、片目をフィラリアにより失い、脳の一部を損傷したのが3人。被害は小さくなかったが、一人も死亡者がでなかったのは幸いであり、かつ「犯人の目的が死者を出すこと」ではないことを証明するものだろう。

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