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恐怖!蚊に刺されすぎた女!漫画「マンホール」<下巻>ネタバレ15〜17話

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マンホール 下巻

マンホール<下巻>第15話「脱落」第16話「竹豊町の悪夢」

関口美香の住むアパート・グリーンハイツ大野の向かいにある一軒家・岡本家の二階に笹原署刑事の井上が向かうと、そこにはフィラリアに感染した少年がいた。
井上は少年の状態が落ち着いていることを確認すると、階下の同僚・溝口を呼びにいく。

同じくフィラリアに感染した女性を保護した溝口だったが、感染者の血液が付着した包丁を足に刺してしまった。自分を落ち着け、そばにあった料理酒で傷口を消毒する。
そこにやってきた井上に感染症の疑いありと伝えた上で、救急車を呼ぶように指示する。
事の重大さに気がつき、絶叫する井上をしかりつけ、溝口は語りかける。
「自分はこれから検査を受けるが、これが最後かも知れないので伝えておく。この事件の敵は強く、高い知能と行動力がある。そして何より強い「意志」がある。犯人は一種の思想犯であるが、絶対に奴の思想に呑まれるな」と。

その頃、グリーンハイツ大野前で待機していた保健所職員が、飛んでいるヒトスジシマカを発見。そこに、猛スピードで救急車が乗り入れ、中から完全な防護服を着込んだ処理班が姿を見せる。
溝口と親子は、密閉したカプセルの中に入れられて、病院に搬送された。
騒動を聞きつけた住民が、しだいにざわざわと騒ぎだす。

笠原保健所所長である戸川が、スズメバチの駆除に使う防護服を持って現場に到着。
ヒトスジシマカは冬季には羽化しないという常識にとらわれて足下を救われてしまった職員の失態をいさめつつ、これ以上の事態悪化を避けるための対策を指示する。
ヒトスジシマカは、夜間には吸血活動を行わないため、夜が明けるまえに駆除を完遂する必要があった。

防護服に身を包んだ保健所職員が、関口美香の住む202号室のチャイムを鳴らすが反応はなし。通風口を密閉し、郵便入れの隙間から殺虫剤を噴霧する作戦を決行。しばらくして、中から何かが動く音が聞こえてくる。そこで初めて、どうやら中に誰かがいるらしいという事実が判明した。
ドアノブのひねると、鍵は開いていた。薄暗い部屋の中は、無数の蚊の死骸が散乱したいた。
玄関からリビングに続くドアの隙間からマニキュアを塗った手が伸びてくる。ゆっくりとあいた扉の先に、身体中を蚊に刺され、被布が腫れ上がった髪の長い女性が全裸のままはい出て来た。

15話・16話考察

未だ事件の概要すらつかんでいない警察にとって、捜査の要である溝口が自身のミスによってフィラリア感染の可能性を生じ、捜査からはずれることになるのは非常に痛い。
しかし、日本酒で患部を即座に消毒するなど、彼の冷静な判断力は、さすがベテラン刑事という肝の座り方だ。
一方、ついにアパートの一室でヒトスジシマカが異常大量発生しているという事実を認識した保健所は、所長の戸川が動く。彼の迅速かつ明確な判断と行動は、事態を大きく左右するポイントとなったはずだ。
戸川がもし、自らの保身しか考えないハリボテの管理職であったなら、事件はもっと深刻で最悪な結果となっていた可能性もあるだろう。
かくして、問題の部屋に突入した保健所チームは、不運にもフィラリアを媒介したヒトスジシマカの苗床として全身を刺されに刺された関口美香を発見する。それにしても想像するだけでかゆい。かゆすぎる状況である。

マンホール<下巻>17話「関口美香」

全裸の関口美香は、全身のあらゆる箇所を蚊にさされ、意識がもうろうとした状態で助けを求めて出てきた。
戸川率いる保健所チームは、彼女を即座に保護。あまりにも痛々しいその姿に、戸川は「可哀想に」と顔をしかめる。
関口美香の搬送後、戸川は警察と連携して地域一帯の封鎖を指示。半径60メートルの楕円形地域で、人と物資の移動を制限し、アパートの住人全員にも任意で血液検査を受けてもらうことを決める。

202号室の消毒を開始した保健所チームは、部屋の中の水槽で死んでいるアロワナを発見する。

川浜総合病院に搬送された溝口は、検査の結果、ミクロフィラリアに対する感染が陰性であることが判明。井上はほっと胸をなでおろす。

17話考察

蚊の卵の温床となる魚と水槽の水、蚊の生育しやすい温度に保たれた部屋、二酸化炭素を排出し続ける裸の人間。
ヒトスジシマカが異常繁殖するのにあまりにも適し過ぎた環境が偶然できあがってしまったことが関口美香にとって最大の不運だった。そもそも、新型フィラリアにたまたま感染して来てしまうような彼氏とつきあっていたことからして、運がなかったのかも知れないが。

保健所チームがアロワナの死骸を発見した際の反応を見ると、あの水槽が異常繁殖の大きな原因であることは間違いなさそうだ。
アロワナの死骸から蚊が羽化してきたという状況を考えると、「元々、アロワナに産みつけられていた卵が、部屋の温暖な状況によって季節はずれの羽化を行った」と考えるのが妥当なのかも知れない。

状況を冷静に分析しての地域封鎖を即座に決断した戸川の英断が光る。

 

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