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片目に巣食う新種の寄生虫!筒井哲也の漫画「マンホール」<上巻>ネタバレ4〜6話 フィラリアが欲にまみれた人間の脳を喰らう。

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漫画マンホール上巻

マンホール<上>1〜3話のレビューはこちら

マンホール<上> 第4話「感染」

死体検案室では、溝口がフィラリアに関する説明を受けていた。
堀川義人の右目に入っていたフィラリアは全部で4匹。
日本では犬や猫に感染することは多いが、人に感染する例は聞いたことがないという。
保健所職員の池端と清水によると形は「ロア・ロア」という糸状虫に似ているが性質は別物で相当凶悪な新種らしい。
この新種のフィラリアは視神経を伝って「人間の基本的な欲求を司ると言われる」視床下部に到達。そこを食い荒らすことで、人間にはホルモンバランスの崩壊、自律神経の異常、そして食欲や性欲といった基本的欲求が奪われる可能性があるという。
フィラリアは伝染病であり、蚊やアブといった双し目に分類される吸血性昆虫によって血液と一緒に感染が広まる。感染した動物の血液にはミクロフィラリアと呼ばれる無数の仔虫が発生する。
これら感染源となる昆虫は多いが、日本には冬季に吸血活動をする種がおらず、皆、マンホールの奥でじっとしていることから、感染者の血液にふれない限り、これ以上感染が広がることはないだろうと結論づける。
しかし、フィラリアによって視床下部を食い荒らされ、前後不覚となった雨宮は警察暑前で車に激突され死亡。割れた頭の中からフィラリアがはい出て来たのを確認した溝口は「えらいことになってきたな」とつぶやいた。
その頃、関口美香のアパートでは、アロワナの死骸からフィラリアを有した蚊が羽化。すでに雨宮の血をなめて感染していた美香の右目は、フィラリアの浸食によって赤黒く腫れ上がっていた。

第4話考察

堀川の不可解な死の原因が、薬物ではなく寄生虫のフィラリアであると判明。専門家の解析により、現在冬季である日本ではこれ以上の感染は考えられないということで安堵するが、その矢先に事故死した雨宮がフィラリアに感染していることが判明。事態は予想外の方向へシフトしていく。
この感染症を広める吸血昆虫は、冬季の間はマンホールなどの奥で身を潜めている、つまり冬眠をしているということだろう。最初の犠牲者である堀川がマンホールの中から現れたことと何か関係があるのだろうか?本書のタイトルがマンホールである以上、これは重要なキーワードであると考えるのが妥当だろう。

マンホール<上> 第5話「穴」

雨宮の死を受けて、笹原署で緊急の捜査会議が開かれる。
雨宮の体内から発見されたフィラリアは堀川のものと同種であると判明。さらに堀川の頭に「人によるもの」と思われる電極の跡が発見され、体内からはクロロフォルムが検出された。
堀川の母親の証言から、写真家を名乗る人物が被害者をある「施設」へ連れていった可能性があり、事件として警察が捜査を行うことが確認された。
捜査は保健所の協力を得て行われ、捜査員は常に虫よけスプレーを常備、フィラリア駆除に効果がある薬「スパトニン」を服用し、毎朝の定時血液検査を義務づけられた。
溝口と井上は「施設」と呼ばれる場所の捜索。滝本は、堀川の父親に聞き込みをすることになる。

溝口と井上は、堀川の母親から教わった「施設」の住所にやってきた。そこは、何の変哲もない空き地だった。
近隣住民に聞き込みをしたが、収穫はなし。しかし、井上はその土地の中にある雨水用のマンホールが不自然にパテのようなもので塞がれているのを発見。溝口は、これも不自然にその場に置かれていたバールを見つける。
「開けて見ろ」と言わんばかりの状況に溝口は「施設ってのはここなんじゃねえか?」とつぶやく。つまり、マンホールが地下の「施設」へとつながっているのではないかという推理だ。
溝口は井上に催促されてマンホールのふたをこじ開ける。

第5話考察

堀川の死に「フィラリア」という寄生虫が関わっているということ。そして、その原因を作った人間はマンホールの中に作れた「施設」と呼ばれる場所で堀川に何らかの人為的な作業を行ったであろうことが推測される。
これは単なる「寄生虫による健康被害」ではなく、「人為的な事件」であることは明白で、警察の捜査対象になることに異論はないだろう。
堀川の母親によって「施設」の住所が判明していることで、捜査はスムーズに進む。何もない「施設」の場所に唯一存在したマンホールに気がついた井上によって、事件は思わぬ方向に舵を切ることになる。

マンホール第6話「施設」

ゆっくりと開いていくマンホールから日の光が差し込む。それに照らし出された全裸の男。口からは汚物を垂れ流し、頭には無数の電極が貼り付けられていた。
溝口は体格が大きすぎてマンホールに入れないため、スプレーを吹き付け、顔にビニール袋をかぶった井上が下に降りる。
マンホールの地下にはまさに「施設」が広がっていた。
拘束用のイスにテーブル、バッテリー類。そして、「ボツワナ紀行」というタイトルの書籍。井上がカメラのフラッシュをたいて写真を撮影すると、右目がつぶれた全裸の男が壁際に息を潜めて立っている。しかし、マンホール内は暗闇なので、井上はそれに気がつかない。
堀川の父親に話を聞きに入った滝本は、ハローワークで堀川晴生に接触する。晴生は、いつか警察が来ることを予期していたように「あのろくでなしの父親だ」と何かをあきらめるようにつぶやいた。
一ヶ月前、堀川に声をかけてきたのは、風景写真家を名乗る水野正章という男。年齢は60歳くらいで高級そうなスーツを着て、サングラスをかけていたという。

第6話考察

マンホールの地下にあったものは、堀川を監禁していたものと同じ拘束具付きのイスだろう。バッテリー類は、電極を動かすためのもの。フラッシュに浮かび上がった男の右目が潰れていたことから、その男も新種のフィラリアに感染していることは間違いない。

マンホール<上>7〜9話ネタバレにつづく。

 

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