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戦慄のバイオホラー!筒井哲也の漫画「マンホール」<上巻>ネタバレ1〜3話 映画化された「予告犯」作者による現代に巣食う恐怖 

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漫画マンホール上巻

漫画「マンホール」は、2015年6月に映画が公開される「予告犯」の作者である筒井哲也氏によるバイオホラーサスペンスである。

今回は、全面改稿リニューアルされたマンホール 新装版 上 (ヤングジャンプコミックス)を元に、この物語について考察してみたいと思う。

(本来は上巻すべてを一つの記事でレビューした方がわかりやすいかと思いますが、あまりにも文章が長くなりすぎるので、3話ずつに分けて掲載します。ご了承ください)

マンホール<上>第1話「事件」

12月7日夕刻の笹原市中央商店街。
買い物客でにぎわう商店街に響く商店の呼び込みの声。いつもの日常の中に完全なる異物が迷い込む。
全裸で身体を血塗れにした男が道路の真ん中をうつろな目をして歩いていく。ヘッドホンで音楽を聴き、携帯メールをしながら歩いていた大学生の雨宮洋一が、その男にぶつかる。男は「ママ」とつぶやき雨宮に向かって吐血。絶叫した雨宮は、男を突き飛ばす。男はそのままアスファルトの地面に後頭部をぶつけて絶命した。雨宮は携帯電話を落としたまま、その場を逃げ出す。
現場には、笹原署刑事課の滝本、溝口、女性刑事の井上がやってきて捜査が始まる。
男は商店街近くのマンホールからはいあがって来たことが足跡などから確認された。溝口は、大方薬物中毒か何かだろうと推測し、井上に目撃証言を集めておくよう指示する。
溝口は雨宮が落としていった携帯から、雨宮の交際相手である大学生の関口美香に連絡するも、取り次いではもらえなかった。
雨宮は関口のアパートにいた。もちろん、事の深刻さを理解しているはずもない。
その夜、笹原署では、遺体の解剖が行われた。側頭部に広がるミミズ腫れにメスを入れると、閉じていた目が開き、その中で何かがうごめいていた。
そのうごく物体を引き抜くと、それは細長い寄生虫だった。

第1話考察

まず冒頭のショッキングなシーンで読者は物語世界に引き込まれる。
マンホールから現れた商店街を歩く全裸で血みどろの男はいったい何者なのか?その異様な光景は、ただならぬ事件の始まりを予感させる。
本編の主人公として溝口健と井上菜緒が登場。溝口は無骨で強面ながら、遺体をモノのように扱う井上を注意、「せめて人間らしく扱ってやれ」と人間味のある対応を見せる。
さしずめ溝口は、井上の「相棒」兼教育係といったところだろう。
解剖で男の体内から出てきた寄生虫が、すべての始まりだった。

マンホール<上> 第2話「堀川義人」

翌日、歯形からマンホールから出てきた男の身元が割れる。
堀川義人、32歳、無職。事件現場の近所のアパートで両親と3人暮らし。
溝口と井上が、そのアパートへ向かうことに。道中、溝口の愛車・ミニクーパーの社内にたくさんのチュッパチャップスがあることが判明。禁煙中の溝口が口寂しさをごまかすために舐めているのだが、イチゴ味だけは「一日タバコを我慢できた時用」にとってあるらしい。
その頃、美香のアパートでは、雨宮が警察に出頭する準備をしていた。雨宮は体調が悪く、顔に原因不明のミミズ腫れができていた。美香は雨宮が出ていくと、全裸のまま寝てしまう。室内には暖房が入りっぱなし、水槽で飼われていたアロワナが、口を空けて水上に浮かび上がっていた。
堀川のアパートについた溝口と井上は、問題の部屋を訪ねる。アパート自体がぼろぼろでとても人が住んでいるようには見えなかった。
部屋には堀川の母親がいた。息子の死亡を伝えると心なしかうれしそうに笑った。家の中へと招かれ、溝口はためらいもなく入っていく。完全なるゴミ屋敷のため、井上は尻込みする。
母親は、遺体が息子であると認める。彼女は義人から虐待を受けていた。義人はギャンブル狂で、両親に金をせびっては暴力を続けていた。
追いつめられた両親は、義人を「ある施設」に送る。夫の知人だという写真家に紹介された矯正施設で料金もかからないということでお願いした。施設の場所は分からず、ただ義人をある場所に連れていくだけで良いと指示されたという。
その指示された場所の住所を聞き出した二人は、現場に向かおうとしたが、本部から連絡があり一度戻ることになる。
義人が狂人と化した原因がフィラリアという寄生虫にあることが分かり、説明を受ける必要があった。

第2話考察

ギャンブル狂いで両親につきまとい、彼らの財産を食い物にしていた義人。
彼は、両親によって事実上「捨てられた」末に、何者かによって「ある施設」に入れられ、あのような姿になったものと推測される。そしてその施設は「マンホール」と何らかの関係があるのだろう。
堀川家の現状は悲惨そのものであり、彼らが息子をなきものにしたいと願った心情は理解できる。当然、何度も殺意を抱いたことだdろうが、人間を殺す、しかも自分の息子を殺すとなれば、そこには大きな越えられない壁が立ちはだかるだろう。彼らは、夫の知人だという男の申し出を受けることにより、自らの手を下さずに「息子を処分する」という最後の手段を行使したということだ。

マンホール<上> 第3話「雨宮洋一」

溝口と井上が笹原署に戻ると、ちょうど雨宮の事情聴取を指示される。
雨宮の聴取は井上に任せ、溝口は死体検案室へ、そこには保健所の職員である池端と清水がいた。
雨宮の事情聴取が始まった。
雨宮は、堀川義人が「ママ」と言ったと証言するが、他は何も思い出せない。それどころか、少しずつ様子がおかしくなっていく。額のミミズ腫れが左目まで伸び、強い痛みと共に、何かが壊れた。
突然、情緒不安定になった雨宮は、勝手に取調室を飛び出していく。
雨宮の顔面左側は晴れ上がり、前後不覚の状態。もうろうとしたまま警察署を出た雨宮は、車にひかれてしまう。

第3話考察

おそらく、堀川の吐き出した血を浴びたことで雨宮は、寄生虫に関する奇病に感染していたということだろう。
顔面左を浸食したフィラリアは、彼の左目に到達し、おそらく脳に何らかの障害を引き起こしたものと考えられる。
雨宮は、意識が混濁し、警察署を飛び出したまま帰らぬ人となった。

マンホール<上>4〜6話ネタバレにつづく。

 

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