フリーランスで独立するなら中小企業で修行がベスト。職種に必要なあらゆる経験を取得せよ。

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フリーランスとして働く場合、多くの人が「修業期間」を経て技術や経験を蓄積していると思います。その修業先は、大企業から小さな会社まで様々なだと思いますが、フリーランスという立場でスムーズに業務を進めるには、人数の少ない中小企業で修行することをおすすめします。

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その職種に必要なあらゆる業務に携われる中小企業

人数の多い大企業は、仕事の規模も大きく、働いている人の人数も多いです。

効率的に仕事を進めるためには、部署を分け、課を分け、その分野の「担当者が担当する部門の仕事を行う」といういわば「分業制」が主流でしょう。

そのため、その部署にいる間は、他の部署の仕事をすることはありません。当然、他分野の知識はあまりない、他の部署のことはよく分からない、ということになります。

悪いイメージで言うと、社員は一つの歯車として、会社という大きな装置を動かすために、「ある一部分の部品」として働くということです。

人数の少ない中小企業の場合、当然、働き手は少ないですから、一人が様々な業務を受け持たなければなりません。

必然的に、仕事の種類も量も増えて行きますが、経験を積めば、一人である程度社内の仕事をすべて受け持てるようになることも不可能ではありません。

中小企業で働き・修行した男の例

フリーペーパー制作会社でアルバイト

僕の場合、大学4年生の時にアルバイトで入った某フリーペーパー制作会社では、「広告営業、記者、カメラマン、編集助手」という4つのわらじを履いていました。

大学の卒業に必要な単位はすべて取得していたので、週1回だけゼミに顔を出すだけで、あとは週に5日間。週休1日で働いていた事もありました。

今考えると「お前馬鹿か?」と言いたいところです。

今なら、もっと大学に通って、あらゆる講義を受けていたことでしょう。もったいない。

アルバイトとはいえ、それだけ働いていると残業代も合わせると、月に20万円近くもらっていた時もありました。

僕はアルバイトという身分ながら、フリーペーパー制作に必要なほとんど全ての業務(残りは経理ぐらい?)に携わっていたことが、後に大きな武器となるのですが、そんなことこの時には知る由もありません。

デザイン会社でデザイナー見習い

日韓ワールドカップが始まるので、さっさとアルバイトを辞めてサッカー三昧の日々を送っていた僕ですが、ワールドカップが終わってみると、仕事のない単なるプー太郎のニートでした。

こりゃまいったねと仕事探しを始めた(大学の時には、馬鹿馬鹿しいので就職活動すらしていません)のですが、そこで役立ったのが前職で身に付けたPCのスキル。

フリーペーパー制作会社で初めて、「デザインの道具としてのMac」と出会い、独学である程度の使い方、イラストレーターやPhotoshopの技術を身につけていたため、「トライアル雇用」という形でうまいこと某デザイン会社に潜り込むことができました。

しかし、本格的なデザインの勉強どころか、ソフトの使い方自体も独学のため、ぶっちゃけた話、印刷物デザインの基本の「き」である「トンボ」すらどういうものか分かっていませんでした。

もう、むちゃくちゃです。

その職場、というかデザイン業界自体が女性が多い職場ですが、社長、専務、営業担当、以外の制作スタッフはすべて女性という状況。

当時22~3歳の僕は、「ハーレム」という名の職場に放り込まれてしまいました。しかし、そこで甘いロマンスなどあるはずもなく、「普通に女子と女子会ができる準おねえ体質」という現在も活用されている特殊能力を身に着けることになるのですが、それはまた別の話。

トライアル雇用(職安から応募して採用されると、給料の補助が出て、人材として育ててもらえる)の制度を使っていましたので、3か月経過したところで、「このままここで働くか、否か」を選択できます。

そのデザイン事務所は、この辺りでは珍しく、本当にまじめに企画を考え、スタジオで写真を撮影し、キャッチコピーを価値のある(お金のとれる)ものとして制作し、デザインを作り上げるまともなデザイン事務所でした。

その点は良かったのですが、営業担当は別にいたため、僕はひたすらMacの前で作業をするのみ。

その頃はスーパーのチラシがメインの仕事だったので、サンマやら豚ロースやら、豆腐やらを毎日毎日並べる日々。イカが台風で取れなかったから、明太子に替えろとか、そんな注文を受けてちまちまと写真を移動させるのに正直、飽き飽きとしていたのです。

同時に、「このままスーパーのチラシだけ作っていても、何者にもなれんぞ」と思い出しました。

僕の基本的な人生の目標として、「自営業をやる」という漠然としたものが小学生のころからありました。それは、僕の父自身が自営業をやっていたということに原因があるのですが、父の仕事は訳あって継げなかったので、せめて「自営業」という我が家の伝統は守りたいと思っていたのです。

この「デザイン業」という仕事で「自営業」をやるためには、とりあえず「フリーランスのデザイナー」にならなければいけない。そのために必要なことはつまり、そのデザイン事務所を辞めることでした。

僕は制作班唯一の男性であり、社長から期待もされ、新しいMacも買い与えられていたので、僕が「辞める」と言い出した時には烈火のごとく怒り狂ったらしいですが、僕は給料三か月分しっかりいただいて、会社を去りました。

同僚の女性には「男の子仕事としては、給料低いからしょうがないね」と言われましたが、僕としては給料うんぬんより、「将来のため」という想いが強かったように記憶しています。

印刷会社で何でも屋

次に職場として選んだのは、小さな印刷会社でした。

夫婦で営む家族経営の印刷所に制作部門がくっついたような会社でしたが、社長自身は某大手印刷会社の工場長だった人で印刷技術は高かったように思います。

その会社には営業担当がおらず、社長自身も完全なる「印刷職人」だったので、外に出て打ち合わせをするのは、デザイナー自身の仕事でした。

つまり、僕らはクライアンとのところに出かけて行き、自分で打ち合わせをして、自分でデザインをし、自分で校正をして直しをして、印刷工程に回すという一連の作業をすべてやっていました。

やっていることは、まさに今僕自身がフリーランスとして行っている仕事と同じです。

一つの仕事の始まりから終わり迄をすべて自分で受け持つことで、仕事の流れも分かりますし、必要なスキルも自然に身につきます。

例えば、打ち合わせに必要なコミュニケーション能力、デザイン、校正、印刷、納品までを考えたスケジュール管理、もちろんデザインの能力。

「デザイナーはデザインだけ」という会社では、クライアントとのやり取りは営業担当がして、営業担当からデザイナーにクライアントからの要望・希望などが伝えられるため、直接クライアントと接点を持つ機会は少なくなってしまいます。

この会社では、デザインはもちろんのこと、テキストライティングやコピーライティング、製版機を使った製版、繁忙期には4色の平台印刷機を動かす手伝いまでするなど、多種多様な仕事をやらされましたやらせてもらいました。

おかげで、印刷現場で実際に紙に印刷される工程や仕組み、気をつけるべき点など、Macと向かい合っているだけでは分からなかった印刷のいろはを知る事ができて、非常に有意義な時間となりました。

今だからそう思えますが、当時は「何で、俺がこんなことやらなくちゃならんーんだ」といつも思っていました。

何でも経験できる状況は、大変だけれど自分を成長させる

このように自分がやるべき仕事以外、専門ではない仕事をやることは、非常に大変で、かつ面倒なことですが、やっておくと役に立つということがしばしばあります。

特に、フリーランスとしてある分野で独立を目指すならば、その分野で行われる業務内容については、一通り経験しておく、詳細を知っておく事が、近い将来自分身を助けることにつながると思います。

スキルというのは、「努力と経験の積み重ね」だと思います。

自分から努力するのは大変ですが、「そうせざるをえない環境」に自分を放り込んでしまうのも、少々乱暴ですが間違った方法ではないと思います。

フリーランスでの独立を目指す皆さん、騙されたと思って中小企業で修行をし、とにかく何でもやってみることをおすすめします。

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