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「相棒シーズン13」感想・ネタバレ 最終回『ダークナイト』 相棒・甲斐享逮捕の衝撃!俺達の「相棒」は終わってしまうのか?

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相棒13

【参照:相棒13ホームページ

相棒シーズン13の最終回「ダークナイト」は、3年間、右京の相棒を務めた甲斐享の卒業ということで注目を集めた。

結果としては、相棒史上初の「相棒の逮捕」という衝撃的な幕切れに、放送が終わった今も重苦しい余韻が漂っている。

 

夜の高層マンション。エレベーターに乗り込むメガネの男に続いて、赤いコートにフードをかぶった男が入ってくる。

「お前まさか?」メガネの男が声を発すると同時に、赤いコートの男が顔面めがけて強烈な一撃を加える。

犯行後、現場から逃走した犯人は公園の水道でしつように手を洗う。その素顔は、特命係の甲斐享だった。

 

襲われた男は、かつての暴走族グループから派生した犯罪組織のメンバーだった。

男を襲ったのは、いわゆる「ダークナイト」と呼ばれる犯罪者で、ここ2年の間に4件、暴行事件を起こしていた。その被害者がすべて、警察がなかなか手を出せない犯罪者で間違いようのない悪党だっため、ネットを中心として「ダークナイト」をヒーローとして祭り上げる気運があった。

ダークナイトが起こしたと見られる事件は、これで5件目。

H25年8月のドラッグ売人暴行事件

H25年12月のヤミ金経営者暴行事件

H26年5月の売春組織運営組織代表暴行事件

H26年10月の暴力団フロント企業社長暴行事件

そして今回のIT会社社員暴行事件。

右京は、ダークナイトが「何を目指しているのか」興味がある様子。

 

享は、白血病で入院中の悦子を思い、父親である峯秋に「演技でも良いから和解したふりをしてくれ」と頼む。

お見舞いに来た右京に、悦子はなぜか話題の「ダークナイト」についてしつこく意見を求める。ダークナイトに「場合によっては共感できる」という亨に、右京は違和感を覚えた。

 

ダークナイトによる6人目の被害者が出た。不正経理が問題になっていた都議の辻堂が、激しく暴行された挙句死亡した。

バス運転手の目撃情報から、これもダークナイトによる犯行との見方が強まるが、初めての殺人事件に警察も本腰を入れた捜査をせざるを得なくなり、殺人を犯してしまったことで世間の風潮も変わり始める。

これまでは、「暴力的な連中」に対して「暴力」で制裁を加えていたダークナイトだが、辻堂の場合は少し毛色が違うと分析する右京。享は、その犯行の状況から、「喧嘩慣れしていない人間」の犯行だと推理した。

2人は、近隣病院で拳の怪我を治療した患者を探し出し、種村という男に目をつけ、アパートを訪れる。すると、種村は自分がダークナイトであると自供する。

家宅捜索で、ダークナイトの衣装が見つかり、本人も犯行を全面自供。しかし、享だけは、強く「模倣犯説」を主張した。

 

種村を知る人物から、種村が過度の正義感を持つトラブルメーカーで、「ヒーロー願望」を持った「キレやすい」男であることが判明する。

一貫して種村は本当のダークナイトではないと主張する甲斐だが、その証拠は見つからない。

 

検察での取り調べの後、トイレに入った種村は付き添いの職員に暴行し逃げ出す。あまりにも見事な逃げ口を不審に思った右京は、悦子のお見舞いに行った享と別れて一人、その逃走ルートを検証し、初めての建物でいくつかある決断の場面をすべてパーフェクトに乗り切った種村の行動を不審に思う。

逃走した種村は、潜伏先のホテルでダークナイトの格好をした男に襲われ、倒れていたところを通報、病院に搬送される。

右京は再び悦子の病室をたずね、享のアリバイについて質問する。

 

その夜、花の里で一緒になった2人だが、会話が噛み合わない。

享の元に電話があり、花の里を出て高校の同級生である梶祐一郎の元へ向かう。

梶のところに右京が話を聞きにきたという。梶は、右京が妹・ケイコの事件についてすべて調べあげた上で、裏取りに来たという印象を受けた。

「あの人はやばい気がする」と梶は享に警告する。

梶の妹ケイコは、三年前。ドラッグ中毒だった浜中という男に路上で刺し殺された。

浜中はドラッグによる心神喪失状態で無罪放免。妹の無念を晴らそうとした梶をとめたのは親友の享だった。その一ヶ月後、浜中は暴行事件に巻き込まれる。

この事件を洗いなおした右京はダークナイトとの共通点を見出す。その痛めつけ方が似ているというのだ。一撃で相手をしとめ、その後はしつように急所を外して攻撃する。

果たして、ダークナイトは最初からダークナイトだったのか?右京は問いかける。

この浜中の事件こそ、ダークナイトを生み出してしまった最初の事件なのではないか。ドラッグ中毒の男が犯した犯罪、そしてダークナイト第一の被害者である加藤がドラッグの売人であったという奇妙なリンクに、右京は偶然ではない何かを感じ取っていた。

 

右京は、享を置いて、一人捜査へ。ダークナイトの件については、一緒に捜査できないと亨に告げる。

ダークナイトを哀れに思う。彼はいったい何を成し遂げようと言うのか?

もはや関係の修復は不可能と悟った享は、右京を追う。

 

再び梶の元を訪れていた右京。聞き込みの最中に、享がやってくる。

右京は梶を「種村を襲った犯人」だと疑っていた。では、本物のダークナイトは誰なのか?

右京の問いかけに対して、ついに享がその事実を認めた。

本当のダークナイトは、自分であると。

種村の逃走を手助けしたのは享だった。その上で、梶に協力を頼み、自分は右京と一緒にいるというアリバイをつくりながら、種村を確保させた。

自分のしくじりに気づき後悔する享に右京は、

「君が悔いるべきはそこじゃないだろう」と怒鳴りつける。

「君が反省すべきはそこじゃないはずです」

右京は、2人を伊丹たちに受け渡し、享の自宅でダークナイトの証拠となるコスチュームを押収する。

しかし、峯秋の命を受けた大河内監察官によって、享の身柄は監察の手の中に落ちることとなった。

 

峯秋は、内部監査という形で時間をかせぐ選択をした。

彼は、すべてに気がついていた悦子から相談を受け、享を確保するべく動いた。

杉下右京は容赦なく罪をさばくだろうという推測のもと、「右京より穏やかに着地はさせる」と悦子に約束をして。

 

右京は、享を手元に置いたことではなく、隣にいたにも関わらず、渡ってはいけない橋を渡らせてしまったことを後悔していた。

留置所にやってきた峯秋は、享を殴りつける。役職や身分を超えた親子のつながりが、確かにそこにあった。

大河内の取り調べに、享は、親友である梶のために「怒りに任せた復讐がどんなにおろかか、見せようとした」と動機を語った。

しかし、「親友の敵討」がどうして「ダークナイト」へとつながってしまったかという明確な理由は、享にも分からなかった。

「世間の反応は心地」良く、「この俺がダークナイトだ!」と叫びたい衝動にかられ、理性との狭間んで葛藤したという。

 

右京と対面した峯秋は、右京の存在が享をダークナイトに変えたという説を披露する。

天才・杉下右京への嫉妬とあせりが、正義を遂行する存在であるダークナイトを生み出したのではないか。

 

右京は、上司として無期限の停職処分を受ける。

外国(おそらくイギリス)へと旅立つだめに空港を訪れた右京は、伊丹たちに連れられてやってきた享と言葉を交わす。

享に「待っています」と言い残し、去っていく右京。

享の目には、涙が浮かんでいた。

 

甲斐享をダークナイトへと駆り立てたものは?

享自身が語ってるように、その明確な理由は自分自身も分かっていないものと考えられる。

ただ「ヒーローになりたかった」という種村のような短絡的な考え、「杉下右京への嫉妬とあせり」という峰秋の説、どれもが正解であり不正解でもあるという複雑な感情が、享の中には渦巻いていた。

ただ、本人自身も「これで良いのか」という強い葛藤はあったはずで、彼の「犯罪を犯している」という後ろめたさは、犯行後の「しつように手を洗う」という行動にも現れているように思う。

ことさら「正義」というものに対する思いが強かった印象のある享。

彼をダークナイトへと導いたのは「赤いコートの魔力」かも知れない。

この「相棒逮捕」という結末に対しては、当然賛否両論あるだろうが、小生自身は決して「ひどい結末」とは思わない。

甲斐享というキャラクターが血の通った人間として「相棒の世界」を生きていく中で、「正義」という大義名分を果たすために迷い込んだ迷路の中でもがき苦しみ結果「犯罪者」として、片割れである相棒・杉下右京に断罪される。

右京は峯秋とはまた違った形で、甲斐享の「父親」であった。

父親の預かり知らぬところで、息子が罪を犯した。その罪を父親自身が白日のもとにさらし、自らも責任をとって職を離れた。

ここにあるべき父子の姿を見ることができると考えるのは、少々行き過ぎだろうか?

妻として、母として。残された悦子の想い

享と悦子は正式な婚姻をした夫婦ではないが、「事実婚」の状態であると言うことができる。

となれば、悦子は享の妻であり、もちろん享との子供の母である。

妊娠中であるにも関わらず、白血病を発症。悦子は闘病を続ける病院でダークナイト報道を見て、その防犯カメラの映像から「ダークナイト=享」であることを確信する。

見舞いに来た右京に対して、しきりにダークナイトに関する話題をふったのは、彼女なりのSOSだったのだろう。

最終的に悦子は、事実上の義父である峯秋にすべてを話し、享に罪をつぐなわせる道を選ぶ。

享はこの後、しかるべき捜査と取り調べを受けた上で裁判にかけられる。そこで実刑を受け、服役する可能性もあるかも知れない。

ただ、享がこの先どのような道を歩むとしても、悦子は彼を見捨てないだろう。

白血病、幼子、犯罪の闇に落ちた夫。多くの困難が待ち受ける荒れた道中でも、彼女は力強く前に進む。

そんな意志の強さを感じずにはいられない。

大きな節目を迎えたビッグシリーズ。相棒シーズン14は、制作されるのか?

シーズン13というとてつもない長寿番組となった「相棒」は、「マンネリ化」との闘いにさらされている。

ファンの期待に応えるためかどうかは分からないが、相棒チームはついに「相棒が犯罪者として逮捕される」という禁断の果実に手を出してしまった。

犯罪者を出した特命係の存続はまず考えられないだろう。右京の刑事人生も終わりかも知れない。

相棒のツイッターには、「もし続編があれば」という言葉がある。

これはつまり「もう続編がないかもしれない」という意味にもとれる。

警察という巨大組織の中で、異端の存在である天才・杉下右京が良きパートナーたる「相棒」を得ることで、特命係を存続され、悪と闘う。それこそが、揺るぎない「相棒」のコンセプトである以上、「特命係」と「相棒」を失った今、「相棒」が「相棒」として存在できる理由はなくなってしまったとも言える。

もしシーズン14への希望を持てるとすれば、鍵をにぎるのは、神戸尊と社美彌子だろう。

神戸は、歴代の相棒の中で、唯一まだ警察内に在籍し、杉下右京とも連携のとれる位置にいる。また、美彌子自身も、相棒13の15・16話にて共に監禁事件の被害者になり、同じ東大の同じゼミ出身という浅からぬ因縁もある。

杉下右京が再び、警察の一員として職務に復帰するとすれば、それは「警察が杉下右京の能力を必要とする切迫した状況」に追い込まれた時ではなかろうか。もしその問題の中心に神戸や美彌子がいたとしたら、事件を解決させるために杉下右京の灰色の脳細胞を欲し、彼を現場に帰還させることができるかも知れない。

 

【注目】相棒14・第二話のラストに飛び出した冠城亘衝撃の一言「自分の相棒を逮捕した男」の真意についてはこちらの記事で!

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新相棒は反町隆史。

詳細は、相棒14の新相棒は反町隆史!右京と特命係復活の鍵は神戸尊か?甲斐峯秋か?をチェック!

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