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相棒14・感想ネタバレ<全20話>反町隆史演じる新相棒・鏑木亘登場でどうなる特命係

更新日:

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参照:相棒14ホームページ

甲斐徹衝撃の逮捕で終わった相棒13から半年、反町隆史演じる新相棒・鏑木亘を迎えて復活した特命係の活躍を描く相棒14の全話感想ネタバレをお楽しみください。

目次

相棒14・感想ネタバレ<1話>初回であっさり復活した杉下右京と特命係。冠城亘より気になる甲斐享と笛吹悦子のその後

相棒・甲斐享の衝撃の逮捕から月日が流れ、ついに始まった相棒14。初回となる第一話。イギリス帰りの杉下右京は停職中にも関わらず事件に首をつっこみ、新相棒・冠城亘を引き連れて、見事に事件を解決し、特命係もあっさり復活した。気になる甲斐享と笛吹悦子のその後については語られることはなかった。

特命係の復活は、甲斐峯秋の一声であっさりと

相棒14最初の事件は、刑務所内で起きた不可解な殺人事件。

イギリス帰りの杉下右京は、停職中の身ながら、当然のごとく事件に首をつっこむ。オブザーバーとして事件捜査に参加していた法務省から出向している冠城亘は、体のいい「警察手帳」代わりに使われた感はあるが、彼は彼でその状況を楽しんでいるようだったので、問題ないだろう。

この第一話「フランケンシュタインの告白」に関しては、物語や謎解きは、もはやどうでも良いとさえ言える。

梅津という強烈な個性を持った受刑者のインパクトは凄まじく、彼の物語を2時間たっぷり見たいとさえ思わせる魅力的なキャラクターだったが、事件が刑務所内という限られた者しか入れない「密室」で行われたものだったこともあり、物語は大きな広がりを見せる事なく無難に着地した。

しかし、物語の進展以上に興味をそそられるのは、「いかにして杉下右京と特命係は復活するのか」ということなのである。

鍵を握る冠城亘と甲斐峯秋

新キャラクター・冠城亘とはいかなる人物か。

法務省キャリア官僚・警視庁警務部付に出向中

2015年春に警視庁に出向してきた法務省のキャリア官僚。現場に興味があるという理由から、人事交流で通例の警察庁ではなく、警視庁を希望した変わり種。法務省事務次官の日下部彌彦から目をかけられており、刑務所内で起きた殺人事件の捜査にオブザーバーとして参加するよう指示を受け、真相解明に奔走した。その事件をきっかけに右京と行動を共にするようになり、右京の無期限の停職処分が解けてからは、“同居人”として共に捜査にあたる。日下部からは「とんだ跳ねっ返り」と評されているが、右京の言葉や推理にも鋭く切り返す。その実力を高く評価している日下部から法務省に戻るよう言われているが、自らの希望で特命係の部屋で“同居”している。

参照:相棒14ホームページ

とあるように、冠城亘は、右京に負けず劣らずの変人であるらしい。

しかも、「法務省事務次官」という権力者を味方に付けている点も右京と共通している。

彼は、警視庁警務部付であるので、そもそも特命係の所属でもない。

当然ながら、壁に名札はかかっておらず、ホームページの説明にある通り、部屋に「同居」しているに過ぎない存在だ。

彼は今後、特命係の杉下右京と行動を共にするのだろうが、その振る舞いはあまりにも自由である。

そもそも警視庁警備部も彼を持て余しているだろうから、変人警部補が預かってくれるなら、それは願ったり叶ったりなのかも知れない。

冠城亘は、右京の変人ぶりに驚くこともなく対応し、あわよくば出し抜こうと画策するなど、これまでの相棒とは異なる「対等の対場」で接する事ができるキャラクターという印象がある。

彼らの掛け合いが、すでにスムーズに成り立っているところを見ると、「変わり者同士の相部屋」は、割と居心地の良いものになりそうだ。

甲斐峯秋とのつながりが右京の生命線

杉下右京の特命係復帰がどのようになされるのか。

それが、相棒14開幕における一つの大きな関心ごとだったのだが、右京は当たり前のように事件に参加し、解決し、「新しいパトロン」である甲斐峯秋の鶴の一声であっさりと復活した。

もっと、「特命係が、杉下右京がいなければどうにもならない!」という切実な状況が設定され、その中で満を持して右京と特命係が復活する姿を妄想していた小生としては、いささかどころか、かなり拍子抜けである。

右京復帰を実現させた峯秋の真意は、息子の不義理に対する贖罪なのか、それとも自らの次官返り咲きの駒として右京をつかうつもりなのか、定かではないが彼が今後も物語の裏でちょいちょい重要な役を果たすのは間違いなさそうだ。

甲斐享、笛吹悦子はいったいどうなったのか?

相棒ファンにとって気になるのは、相棒13で衝撃の逮捕となった甲斐享、そしてその恋人であり、彼の子供を身ごもり、かつ急性骨髄性白血病という三重苦を背負った悲劇のヒロイン笛吹悦子のその後である。

「相棒シーズン13」感想・ネタバレ 最終回『ダークナイト』 相棒・甲斐享逮捕の衝撃!俺達の「相棒」は終わってしまうのか?

物語では、その点についてはいっさい語られなかったが、享の父である峯秋が相棒に登場し続ける以上、彼のことを「単なる過去」にすることはできない。

相棒13があってこその相棒14であるのだから、時を経て右京と特命係の復活が描かれたように、甲斐享と笛吹悦子の今についても、しっかりと描かれるべきであると考える。

冠城亘は相棒なのか?

冠城亘は、特命係の所属ではないという点で、これまでの相棒とは異質の存在である。

彼はそもそも「相棒」なのか?という議論が巻き起こってもおかしくはない。

警察手帳を取り戻した右京は、これまで通り、自らの欲望の赴くまま事件に首を突っ込み、冠城亘は退屈しのぎに最適な右京のゲームにつきあい現場での出向を満喫する。

二人の自由人の行き着く先はどこなのか?

【相棒14】気になる冠城亘の愛飲する飲物。コーヒー、炭酸水、コーラと来たら次は何?

ついに始まった相棒新シーズン・相棒14。法務所から出向して来た変なキャリア官僚・冠城亘とコンビを組んだ杉下右京が、いったいどんな事件を解決し、何をやらかすのか注目ですが。もう一つ気になるのが、冠城亘が普段口にする飲物は何かという点です。

相棒の飲物変遷。コーヒー、炭酸水、コーラ。で次は?

相棒は長く続いているシリーズだけあって、物語内にちりばめられた小ネタが多数有り、それはスタッフのこだわりでもあり、ファンにとっての楽しみでもあります。

例えば、相棒の名前。

杉下右京の相棒には皆さんご存知の通り守らなければいけないルールがあり。

名字のイニシャルがKで、名前が漢字1文字、ひらがなで3文字、最後が「る」で終わる。

というもの。

初代相棒:亀山薫

二代目:神戸尊

三代目:甲斐享

四代目:冠城亘

となります。

それぞれ、好きな飲物がある

右京の紅茶好きは有名ですが、相棒にもそれぞれお気に入りの飲物があります。

初代相棒:亀山薫は、刑事らしくコーヒー。いつもコーヒーをもらいに来る角田課長のために、常に新しい豆を用意していました。

二代目:神戸尊は、炭酸水。ゲロルシュタイナーのペットボトル片手にスタイリッシュにぐい飲みしておりました。

三代目:甲斐享は、コーラ。若者らしく炭酸飲料でシュワっとアクティブに。

と、それぞれキャラクターの個性を表現した飲物になっています。

じゃあ、冠城亘は何を飲む?

相棒の初回放送では、冠城亘が何かを飲食するシーンというのは出てきませんでした。

しかし、相棒製作陣のことですから、このまま何もないというのは、あり得ないと予測します。

可能性その1:お茶

やはりペットボトル飲料といえばお茶ですよ。

手軽に手に入りますし、相棒ルームにも持ち込めます。

しかし、あの冠城亘が「おーい、お茶」を飲んでいるところが想像できません。

ノーネクタイで、ボタンを外して、日焼けしたボディに「おーい、お茶」。

あり得ませんね。

可能性その2:酒

お茶に対して、酒は冠城亘のキャラクターにぴったりです。

真っ昼間から、スキットルに入れたウイスキーをちびり、ちびり。

右京さんに「おやおや、昼間からお酒とは感心出来ませんね」としかられる冠城亘。

いい感じです。

しかし、さすがに出向中とはいえ警察官が酒を飲みながら捜査をするのは問題です。

視聴者からのクレーム必至ですから、やめておきましょう。

可能性その3:まさかの紅茶

冠城亘は角田課長のコーヒーにも、右京がダイナミックにいれる紅茶にも興味はない様子。

しかし、右京という人間に興味を持ちつつある冠城亘ですから、その愛用品である紅茶にも調味を持つ可能性はなきにしもあらずです。

相棒ルームで、仲良く紅茶を飲み、ああでもない、こうでもないと紅茶談義に華を咲かせる二人。

「ヒマか?」と入って来る角田課長。

毎回のオープニングとしては、ありえる絵です。

わりと面白い。

ということで、結論はこちら。

<結論>冠城亘は、右京の影響で紅茶好きになってしまう。

これでいきましょう。

相棒14・感想ネタバレ<2話> 冠城亘はネルドリップで珈琲タイム。右京も利用するしたたかな男

相棒14の第2話は、相棒シリーズではおなじみとなっている「所轄の裏金づくり」にまつわるエピソード。新相棒・冠城亘は同居人として杉下右京と特命係にくっついている存在ですが、今回は冠城亘の事件に右京が食いついた模様です。ちなみに、冠城亘の愛飲する飲物は、ネルドリップのこだわり珈琲になる模様?

新相棒・冠城亘が持って来た「所轄の裏金事件」

相棒シーズン14・第二話のあらすじはこちら。

首席監察官の大河内(神保悟志)が、峯秋(石坂浩二)を通じて、右京(水谷豊)に亘(反町隆史)の様子を問い合わせてきた。亘は最近、ある組織について調べているようなのだが、知っていることがあったら教えてほしいという。その場では亘を「単なる同居人」とそっけなく答えた右京だが、秘密裏に動いている彼の動向には興味をひかれたようで、周辺を調べ始める。そんな中、亘が2人組の男に襲われ、「余計なことは調べるな」と脅迫される事件が発生。その窮地を、尾行していた右京のおかげで逃れることができた亘は、事情を説明する。亘の旧友で、元埼玉県警の刑事・千原(関戸将志)の遺体が発見され、自殺で処理されたのだが、その死に疑問があるという。退職後、フリーのジャーナリストだった千原が、当時調べていたのが県警の所轄署。右京は、千原の元相棒で、今回の一件で亘に協力していた県警の刑事・早田(宅間孝行)に、「後は自分たちに任せてほしい」と告げ、亘と共に背景を探り始める。

元刑事の死の真相を県警が隠ぺいしている可能性が浮上
警察という巨大組織を揺るがす不都合な真実とは!?
右京と亘、一筋縄ではいかない2人が衝撃の真相を解き明かす!

参照:相棒14ホームページ

今回は、とある事件に首をつっこんだ新相棒・冠城亘に興味を持った右京が、持ち前の「悪い癖」を総動員させて、勝手に事件を解決してしまった事件。

所轄の裏金を巡るゴタゴタの中で、冠城亘の友人である元刑事のジャーナリストが殺された事件を解明したのは確かに右京だったが、その反面、冠城亘がうまく「右京を利用した」ともいえる展開だった。

冠城亘に興味を持った杉下右京

大河内監察官から、冠城亘が何か埼玉県警の事件を調べているらしいと聞きつけた右京。

暇を持て余しているのもあり、スパイさながらにその行動を追う。

冠城亘を尾行中に、彼を脅迫する連中に遭遇した右京は、まんまと事件関係者と接触し、重要な鍵を握る手帳を手に入れてしまう。

おそらくこの時点で、冠城亘も右京を使って、うまく事件を解決させる方法を画策していたことだろう。

彼は抜け目のない男である。

冠城亘曰く、「右京にしか分からないサイン」を出し、

カバンに盗聴器をつけさせたりと用意周到に準備をし、犯人と対決。

無事に事件を解決した。

実際には、誰も得をしない不幸な事件となったが(唯一、甲斐峯秋だけは、気に入らないライバルを失脚させることが出来て喜んでいるかもしれない)、冠城亘の「実力」を証明するには格好のテストになったと言えるだろう。

彼はのほほんとして、つかみ所がない様子だが、頭の中では何を考えているかは分からない。

必要とあれば、的確に論理を組み立て、右京でさえ利用する。

相棒14のオープニングは、右京と冠城亘のチェス版を挟んだ頭脳戦を描いているが、まさに今シーズンの相棒は、「右京と亘のばかし会い」という警視庁と法務省の優秀な頭脳の競演とバトルが見物になるのかも知れない。

冠城亘の愛飲する飲物は「ネルドリップの珈琲」で決まりか?

http://shikawo.com/aibou-drink/

【相棒14】気になる冠城亘の愛飲する飲物。コーヒー、炭酸水、コーラと来たら次は何?でご紹介したように、相棒ではそれぞれの相棒が「愛飲する飲物」が決まっている。

亀山は珈琲、神戸は炭酸水、甲斐はコーラ、といった具合だ。

今回、冠城亘はどんな飲物を愛飲するのかと興味を持ってみていたら、第二話では「安い豆をブレンドし、じっくり時間をかけてネルドリップで抽出することで、ブルーマウンテンの味に近づける」という妙技を仕事中に、警視庁の中で披露していた。

自信も高そうな珈琲を注文し飲んでいたが、珈琲は好きなようだ。

もしかしたら、「凝り性」な性格で、たまたま今「珈琲」がブームなだけかも知れないが、自分のデスク前にずらっと並べた珈琲グッズを見ると、これからも冠城亘が珈琲を淹れる姿がドラマ内で見られそうだ。

ちなみに、甲斐峯秋はお茶が趣味のようだが、右京、冠城亘ともに「カフェインの過剰摂取」を避ける為に上司のたてたお茶を飲まないという暴挙に出た。

今後、甲斐峯秋が「ノンカフェインのお茶」をたてて二人にふるまうかどうかが注目される。

 

ラストに飛び出した衝撃の一言「自分の相棒を逮捕した男」の真意についてはこちらの記事で!

相棒14・感想ネタバレ<2話>番外編 「自分の相棒を逮捕した」発言に見る冠城亘の真意とダークナイト事件

 相棒14・感想ネタバレ<2話>番外編  「自分の相棒を逮捕した」発言に見る冠城亘の真意とダークナイト事件

相棒14の第2話で、冠城亘と共に所轄の裏金事件に関わる殺人事件を捜査した特命係の杉下右京。冠城亘の「作戦」によって、見事、組織の闇を洗い出したのだが、そこには冠城亘の「自分の相棒を逮捕した男」杉下右京への強い好奇心が感じられる。

冠城亘が試した「右京の本質」

冠城亘は、右京に自らヒントを出し、捜査一課や大河内管理官を巻き込んで、所轄署の裏金問題に関わる同級生の死の真相を暴いた。

本人が言っているように、彼の立てた作戦の重要なポイントは「杉下右京が警察組織に反旗を翻し、仲間である警察を検挙出来るかどうか」というところだった。

右京が警察の組織人として「身内に甘い」型通りの警察官だったとしたら、冠城亘の計画は成功することはなかった。

彼は、その意味で賭けに勝った訳だが、冠城亘のキャラクターから察するに負ける様な賭けにベットする人間ではない。

冠城亘は、右京が「警察を躊躇なく検挙する」と確信していた。

その根拠が「自分の相棒を逮捕した男」だからだろう。

自分の相棒を逮捕した男、杉下右京

冠城亘の言う、「自分の相棒を逮捕した」というのは、つまい、シーズン13最終話「ダークナイト」で語られた3代目相棒・甲斐享のことだろう。

「相棒シーズン13」感想・ネタバレ 最終回『ダークナイト』 相棒・甲斐享逮捕の衝撃!俺達の「相棒」は終わってしまうのか?

甲斐享が連続暴行魔「ダークナイト」であると解明した杉下右京は、実際に手錠をかけた訳ではないが、実質的に「相棒を逮捕した男」ということになる。

おそらくその当時は、現役警察官の大スキャンダルとして世間をにぎわせたことだろう。

甲斐峯秋は、よくもまあ降格だけで済んだものだ。

それを見る限り、やはり甲斐峯秋の警察庁内での権力はかなり大きいものだとうかがえる。

 

冠城亘が最初から杉下右京と甲斐享の事件について知っていたかは定かでないが、第二話の時点では、その詳細について熟知していたのは間違いない。

冠城亘は、能力の高い人間だが、それ故に常に「退屈」している。

暇つぶしになる「おもしろいこと」を探してやってきた「警視庁の現場」で出会った、実におもしろい人間=杉下右京に興味を持った冠城亘。

甲斐享の事件を知った上で、杉下右京が「警察を検挙するかどうか」を試した。

それが一つのゲームであるかのように。

 

冠城亘から分かるのは、「ダークナイト事件」は、相棒14においても重要なキーワードであるということだ。

誰もが、杉下右京でさえ容易に口にできない「パンドラの箱」である甲斐享とダークナイト事件に、冠城亘がどのようにして絡んで来るのか、非常に注目である。

相棒14・感想ネタバレ<3話> 右京曰く、冠城亘は「同居人」。「花の里」同行は認めた証拠?

相棒14の第3話は、いつも事件に遭遇してしまう右京の特異体質に巻き込まれた同居人・冠城亘が、右京とコンビを組んで「青年実業家の恋人変死事件」の謎を追った。

冠城亘は「同居人」だという右京だが、花の里に同行したということは、冠城亘という人間を「認めた」という認識で良いのだろうか?

新相棒・冠城亘は「新相棒」ではなく「同居人」

相棒シーズン14・第3話のあらすじはこちら。

 山中の別荘で服毒死とみられる女性の遺体が発見された。
証拠品の返却のため、別荘の前を偶然車で通りかかった右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、さっそく現場検証に立ち会うことに。別荘の持ち主は、IT関連企業の社長・雨宮(葛山信吾)で、死亡した女性・美由紀(中島亜梨沙)と少し前まで交際していたという。右京が気になったのは、女性の手に残っていた観葉植物の葉と土、そして現場付近で見かけた“中村ケミカル工業”という会社名の入った不審な車だった。その後、美由紀が雨宮との交際について、ネットの掲示板に相談を持ち掛けていたことが判明。また、右京が現場で見かけた不審な車を運転していた中村ケミカル工業の社長・中村(近藤公園)が、親身に彼女の相談に乗っていたことが分かるのだが…!?

女性服毒死の裏に隠された意外な真実とは?
事件は二転三転の末、驚くべき結末を迎える!

参照:相棒14ホームページ

今回は、右京の「ドライブ」につきあっていた新相棒・冠城亘が、なぜか事件に遭遇してしまう右京の悪いくせに巻き込まれてしまう。

青年実業家の恋人が別荘で変死した事件を見事に解決した右京と同居人。

ラストシーンでは、二人揃って行きつけの小料理屋・花の里を初めて訪れた。

冠城亘の能力の高さが実証される

完全に巻き込まれた形の冠城亘だが、しっかりと事件の捜査には貢献する。

事件の重要な鍵であるネット相談掲示板における注意人物のハンドルネームが、事件関係者の名前と一致することを発見。

それが結果的に、事件の真相へ近づく大きな一歩となった。

エリートのくせに普段はおちゃらけている冠城亘だが、やはり知能レベルは高く、専門外の事件捜査でも、その能力を発揮しそうだ。

ちなみに、自殺遺体と遭遇した冠城亘は、なんとなく胸の前で十字を切っていたが、クリスチャンなのだろうか?

冠城亘は、あくまでも「同居人」だというが....

米沢守が右京にたずねる。

「冠城亘は、右京さんの新相棒ということでよろしいのでしょうか?」

その質問に右京は「いえ、同居人です」と答えた。

つまり、右京自身は冠城亘を「相棒」だとは思っていないということだ。

しかし、これはある意味「伏線」であるとも考えられる。

二人の関係は、今後も「特命係と同居人」として続いて行くだろうが、

どこかのターニングポイント(例えば年末年始スペシャル)で

「冠城亘は、僕の相棒です!」などと宣言するシーンが出てくるのではないかと予想される。

二人の関係性に変化が訪れる時がいつなのか、それはどんな事件なのか。

注目である。

もしや、それを「ダークナイト事件」にからめるつもりではないだろうな.....

相棒14・感想ネタバレ<2話>番外編 「自分の相棒を逮捕した」発言に見る冠城亘の真意とダークナイト事件

花の里に冠城亘を招いた右京の真意は?

花の里は、右京にとって「かけがえのない休息の場」であると言える。

そこに冠城亘を連れて行ったということは、ある意味、彼を「認めた」ということになるのではなかろうか。

認めたといのは、あくまでも「共に行動する人間として」ということで、「相棒」ということではない。

ここでは、冠城亘はいつも「ワインを飲む」という事実が発覚。

小料理屋なのにワインも用意している花の里のキャパシティの広さに感服である。

相棒14・感想ネタバレ<4話> 右京と日下部がついに対面。右京と冠城は「最強の相棒」なのか?

相棒14の第4話は、右京が捜査二課時代に手がけた因縁の事件に遭遇。今回は、冠城亘のみならず、法務省をも巻き込んだ大捜査へと発展。日本闇社会の黒幕に切り込む。ついに右京が冠城の上司である日下部と顔を合わせ、新たな展開を予感させた。

右京、20年前のリベンジを果たす

相棒シーズン14・第4話のあらすじはこちら。

ある日、右京(水谷豊)は、捜査二課時代の上司で現在は金融コンサルタントをしている片野坂(岩松了)と再会する。裏社会の人間も顧客にしている人物のため、右京はかかわりあいを避けようとするが、片野坂は思わぬ話を切り出してくる。20年前、右京と片野坂は、当時君臨していた日本の政財界とつながりがあり、フィクサーとも呼ばれていた黒幕・譜久村(織本順吉)を逮捕しようと動いていた。しかし、唯一の手掛かりだった証券会社の男が自殺し、真実は闇に消えた。それから20年後の今、片野坂は自殺した男の娘・愛(伊藤久美子)と偶然再会したと語る。しかし、一週間ほど前から連絡が途絶えてしまったため、当時の事情を知る右京に調べてほしいのだという。自分が追い切れなかった譜久村が、今回の一件に何らかのかかわりを持っている可能性を感じた右京は早速、譜久村と接触。しかし、今なお各界に絶大な影響力を持つ裏社会のドンだけに、調べ始めただけで即座に上から圧力をかけられるのだが、右京は亘(反町隆史)と共に捜査を続ける。

女性失踪事件の裏に見え隠れする巨悪の存在。
裏社会の金融屋となった右京の元上司の狙いとは?
20年の時を超え、右京が日本の黒幕と対峙する!

参照:相棒14ホームページ

右京が偶然行きつけの紅茶店で出会ったのは、捜査二課時代の上司である片野坂。

彼は、警察を辞めて金融コンサルタントとして、表とも裏とも取引をするやり手として暗躍していたが、明確な目的を持って右京に近づいて来たことは明らかだった。

失踪事件の捜査から、巨悪の成敗に路線変更

右京は、失踪した愛と譜久村の関係性に着目し、青いバラの咲く庭で「死臭」を感じた時点で、「愛の失踪事件」については、大方の目星がついていたと思われる。

そこからの右京の思考は、譜久村をどう料理するかに切り替わったはずだ。

右京は、「愛の殺害に譜久村が関与している確信」を深めつつ、自分を利用しようとしている片野坂の意図を理解し、譜久村検挙の道を模索した。

その中で冠城が果たした役割は重要で、特捜部の友人を介して、譜久村の資料を集めさせ、

日下部の協力によって、法務省・そして特捜部を動かした。

これまでの相棒と異なり、「法務省」という協力な組織にコネのある冠城は、右京の新たなる「武器」にもなり得る尊者になったと言えるだろう。

刑事部長レベルでは圧力に屈してしまう案件でも、法務省事務次官の日下部が出張る事ですべては解決してしまう。

その点で、同じ組織内にいる甲斐峯秋より、日下部の方が対外的な事象においては「強力なカード」になるということだ。

冠城によって、日下部との「パイプ」が出来た右京は、当然何か有事の際には、日下部を上手く使う事を思いつくだろう。

杉下右京とは、そういう男だ。

父を殺され、人生を支配された女

20年前の事件について法廷で証言する予定だった愛の父親である証券マンは、譜久村の手によって消されたのは事実だろう。

譜久村は、自らが殺した男の娘に年甲斐もなく恋をし、その面倒を見るという体裁で、彼女の身柄を我が物にした。

招待したというより、「おびき寄せた」に近い状況で海外の別荘に連れて行き、そこで彼女を手込めにした。

彼女自身がどの程度の宗教観を持っていたのかは分からないが、それがシスターになる道を諦めた理由だろう。

その後、愛は人生を譜久村に支配された。

彼女がそれを受け入れたのは、単なる諦観か、それとも他の意図があったのか。

しかし、譜久村の子を身ごもった時に、躊躇なく中絶を選択したこと、

譜久村に拉致され、中絶したことを詰問された時の問答の内容等を考えると、

彼女が譜久村に好意を持つどころか、恨んでいたことは間違いない。

20年前目の復習を果たした男の末路

片野坂は、「譜久村の罪をあばくため」に警察を辞め、自ら譜久村と同じ悪の道に足を踏み入れることで、彼がボロを出すのを待った。

そして、デジタルに弱いがそれを認めたくない譜久村の隙をつき、自らの犯罪の延長線上に譜久村を置く事で、捜査のメスを入れさせた。

まさに肉を切らせて骨を絶つ捨て身の戦法だったという訳だ。

この成功するかどうかも分からない計画を20年の月日をかけてやり遂げた片野坂の執念に感服である。

かつての部下だった孤高の天才・杉下右京を利用するところまでは良かったが、

せっかく逮捕した譜久村がすべたの罪を明らかにする前に病死。

その失意の中、実は譜久村の息がかかっていた自らのボディーガードに刺殺される。

一度、悪の色に染められてしまった人間は、その呪縛から逃れることはできないのか。

冠城亘の存在は、事件解決をスムーズにさせる

シーズン4において、右京は非常にスムーズに事件を解決している。

その裏に冠城の存在があることは明白だ。

頭脳明晰かつ、大胆な策にも打って出ることができる柔軟性を併せ持ち、「異端」となることを厭わない。

そして、日下部という強力な飼い主をも持つ「最強の相棒」。

右京と冠城の捜査はまるで、「事件の真相」という結末へ向けて、チェスをしているようだ。

右京が駒を動かせば、冠城が新たな一手でそれを追随する。

その繰り返しで、事件はいつの間にか隠されていたベールをはがされてしまう。

「上司と部下」ではなく、あくまで「同居人」だからこその対等な関係性が、

この好循環を産んでいると推測される。

特命係は冠城の登場によって、一つ上のステージに到達しつつあると言えるのかも知れない。

相棒14・感想ネタバレ<5話> 冠城は相棒ではなく同居人。ならばタイトルも「相棒」ではなく「同居人」では?

相棒14の第5話は、またも法務省関連の事件に右京が首をつっこむ。それに加えて法務省が助成金を出している犯罪捜査用人工知能「ジェームス」が加わり、事件は思いもよらぬ方向へというお話。ここに来て二人が「相棒」じゃないなら、タイトルも「同居人」だよね?という議論が勃発しているとかしていないとか。

右京の灰色の脳細胞VS最強の人工知能

相棒シーズン14・第5話のあらすじはこちら。

法務省のエリート官僚・藤井(小林博)の遺体が発見された。死因はコーヒーに混ぜられた青酸化合物。自殺の可能性もあったが、捜査一課では、本妻との離婚を迫っていた愛人の彩那(田川可奈美)を第一容疑者として捜査を開始する。いっぽう、同じ事件について、法務省が助成金を出している研究機関の科学者・長江菜美子(平岩紙)が開発した犯罪捜査用の人工知能“ジェームズ”も分析を始めていた。実証実験では、既に4件もの事件に関して、ピンポイントで犯人を言い当てた実績があるという。そして、今回の一件では、解析途中で彩那犯人説を否定していた。おおいに興味をひかれた右京(水谷豊)は、亘(反町隆史)と共に菜美子の研究室を訪れ、その驚くべき性能を目の当たりにする。ますます興味をそそられた右京は、ジェームズと競うように本格的な捜査に乗り出す。

エリート官僚死亡の捜査でしのぎを削る右京と人工知能
事件の謎を解き明かし、先に真相にたどり着くのは…!?
特命係vs人工知能の捜査が、思わぬ真実を浮かび上がらせる!

参照:相棒14ホームページ

法務省のエリート官僚が殺された。

同居人である冠城のホームである法務省を巻き込んだ事件ということで、当然のことながら右京も捜査に動く。

その過程で登場した犯罪捜査用の人工知能「ジェームズ」に右京は強い関心を示し、その秋初車である長江に接触する

人工知能との推理戦。いかにも右京が興味を持ちそうな存在

現代の人工知能技術がどこまで進んでいるのか正確には分からないが、

犯罪捜査に役立つのならまだしも、犯人を言い当ててしまうというのはなかなかに未来的である。

ただ、右京と対峙するからには、それなりの能力を持っていなければ面白くない。

ジェームズはその情報処理能力をいかんなく発揮し、右京を関心させる。

 

対する冠城は、このエピソードでは控え目。

自分の所属官庁である法務省の汚点に関わる事件だからか、本人はあまり積極的には関わりたくない雰囲気だ。

冠城という男はしっかりと「自分の損得」を計算して動ける男であるから、その行動は実に彼らしい。

機械を操るのは所詮人間。人間手を離れた時こそ本当の問題

最初は、「犯人不在」と藤井の自殺を結論づけたジェームスだが、その後一転して「殺人」の可能性があることを示唆。

結局、この茶番劇は、藤井殺しの真犯人である長江が自ら仕組み、「ジェームズ」を意のままに操って誤回答をさせていたことが判明する。

右京に追いつめられた長江は、天空の城ラビュタにおける「バルス」的なキーワード「サヨナラ」を発動し、ジェームズをネット上に解き放つ。

ターミネーターのスカイネットしかり、人間の支配下から離れた人工知能は、決まってろくなことをしない。

将来、ジェームズが人類に反旗を翻し、地球滅亡の首謀者にならないことを祈るばかりである。

20年前目の復習を果たした男の末路

片野坂は、「譜久村の罪をあばくため」に警察を辞め、自ら譜久村と同じ悪の道に足を踏み入れることで、彼がボロを出すのを待った。

そして、デジタルに弱いがそれを認めたくない譜久村の隙をつき、自らの犯罪の延長線上に譜久村を置く事で、捜査のメスを入れさせた。

まさに肉を切らせて骨を絶つ捨て身の戦法だったという訳だ。

この成功するかどうかも分からない計画を20年の月日をかけてやり遂げた片野坂の執念に感服である。

かつての部下だった孤高の天才・杉下右京を利用するところまでは良かったが、

せっかく逮捕した譜久村がすべたの罪を明らかにする前に病死。

その失意の中、実は譜久村の息がかかっていた自らのボディーガードに刺殺される。

一度、悪の色に染められてしまった人間は、その呪縛から逃れることはできないのか。

「相棒」ではなく「同居人」?冠城と米沢の確執はいつまで続く?

シーズン4が他のシーズンと異なるのは、冠城という右京と一緒に捜査をする存在がありながら、彼は「相棒ではない」という矛盾である。

となるとタイトルも「相棒14」ではなく「同居人シーズン1」にした方が話題になって良いのでは?と悪い冗談を思いついてしまった。

それにしても、右京の「相棒ではなく同居人」発言に、過剰反応しているのが米沢守である。

もともと、冠城のような男が嫌いなのかも知れないが、あからさまに冷たい態度は、これまでの相棒には見られなかったものである。

米沢は、特命係にとって事件解決の重要なキーマンだけに、冠城くんも仲良くしておいた方がいいですよ、と誰か忠告して欲しいものである。

相棒14・感想ネタバレ<6話>「はつ恋の腐れ縁」の悲しい末路 冠城は「ハンドドリップコーヒー」に落ち着いた模様

相棒14の第6話は、新進気鋭の芸術家と彼を取り巻く人間たちの「愛憎」が生み出した「腐れ縁」の悲しい悲劇。ところで冠城の「愛飲する飲みも煮」は、「ハンドドリップの珈琲」に決まったようです。

新進気鋭の芸術家を襲った「腐れ縁」の悲劇

相棒シーズン14・第6話のあらすじはこちら。

倉庫ビルの敷地で、転落死したと見られる男性の遺体が発見された。死亡していたのは、山本(内浦純一)という気鋭のジャンクアーティストで、腹部には刺された傷が残っていた。右京(水谷豊)は、かねてから注目していた芸術家の不審死ということもあって、亘(反町隆史)と共に捜査に乗り出す。早速、山本のアトリエを調べた右京は、そこで不自然に壊された作品を見つけ、何らかの手掛かりになるのではと復元を試みる。一方、捜査一課が山本の内縁の妻・玲奈(笛木優子)から事情を聞いたところ、山本のDVが発覚。一課は玲奈に疑いの目を向ける。そんな中、右京と亘は、山本を支援していたアートディレクターの由紀(中原果南)から話を聞く。彼女によると、山本と玲奈は初恋同士で結ばれたというのだが、右京は玲奈本人が言っていたことと、その由紀の証言が微妙に食い違っていることに気づく。

気鋭の芸術家の不可解な死と美しい恋人に向けられた疑惑。
右京がこだわる“壊されたアート作品”の謎とは?
初恋を巡る儚い真実が、時を超えて解き明かされる!

参照:相棒14ホームページ

新進気鋭の芸術家・山本が腹部を刺された上に、転落死した。

当然警察は「殺人事件」として捜査を開始し、山本の恋人である玲奈に目を付ける。

 

米沢から情報提供を受けた右京も捜査をスタート。

アトリエで見つけた壊れたオブジェの修復をしつつ、山本と玲奈の身辺を洗う。

二人が幼少時代に出会っていたことを突き止めた右京は、次第に真実へと近づいて行く。

「はつ恋」を捨てきれなかった腐れ縁の悲劇

山本と玲奈は、はつ恋の相手である。

父親の暴力から養護施設へ預けられた玲奈は、そこで偶然、彫刻コンクールの表彰式に出る為にその街にやってきていた山本と出会う。

そして、玲奈と心中しようとした父親を山本が殺してしまい、ここに「二人だけの秘密」を共有し合う特別な関係が出来上がる。

「命を救ってもらった」玲奈は、山本への献身を誓う。しかし、時が経つにつれ、その気持ちにも変化が訪れる。

玲奈は「自分は幸せになってはいけない」と思っていた。

それはもちろん「父親を殺した、殺してもらった」罪を背負っているからだ。

だが、自分を「幸せにする」と宣言する男の出現により、彼女の気持ちは揺らぐ。

 

一方、山本は、玲奈に言いよる男の存在を知り、極めて繊細な心がそれに耐えられない。

刃物を持っては方々で脅しをかける姿は、他人と上手くコミュニケーションがとれないストレスを暴力にすり替えて発散する臆病者の行動そのものである。

玲奈のことを本当に思っているのであれば、何も自ら進んで死ぬ事はなかったのだ。

これもまた、言うなれば身勝手な死と言えるのかも知れない。

「はつ恋の腐れ縁」を捨てきれなかった二人の悲劇の物語である。

2つの「なんでやねん」

物語の中で、どうしても納得できない「なんでやねん」が二つある。

一つは、オブジェの復元。

右京は事件解決のキーパーツである「青い鳥のオブジェ」を見事に復元したが、

回想シーンで、オブジェはそれはもう木っ端みじんに破壊されていた。

あの状態から復元するのは「タイムふろしき」でもなければ難しいだろう。

二つ目は、彫刻刀による殺人。

いくらんなんだって、大の大人が小学生に「彫刻刀」で刺されて死にゃあしないだろう。

失血死なのか、ショック死なのか?

彫刻刀で刺された時に転倒して、頭を打って打ち所が悪かったというのはまだ分かるが、

やっぱり小学生の彫刻刀一撃では、大人の男は死なないと思う。

冠城の「飲物はハンドドリップの珈琲」に落ち着いた模様

懸念していた冠城の愛飲する飲物だが、

「ハンドドリップの珈琲」に落ち着いたようだ。

なんだ、亀山と同じかというのは間違い。

亀山と課長は「コーヒーメーカー」、冠城は「ハンドドリップ」である。

その淹れ方によっては、味が大きく変わって来る。

すでに冠城は、豆のブレンドから挽き方、ドリップまで研究しつくしているようだから、きっと美味い珈琲を飲んでいるはずである。

相棒14・感想ネタバレ<7話> 着物に刻まれたメッセージ。ついてない女・月本幸子が「多重人格の女」を呼び寄せた

相棒14の第7話は、ついてない女こと、二代目「花の里」女将・月本幸子が事件の発端に。彼女が買い求めた着物の裏地にあった謎めいたメッセージの真相を暴くため、右京と冠城が捜査を開始する。そこには「多重人格」と「過去の事件」という意外な真実が隠されていた。

着物に刻まれた謎のメッセージと「多重人格」

相棒シーズン14・第7話のあらすじはこちら。

花の里の女将・幸子(鈴木杏樹)が、不審者として身柄を拘束されたという連絡を受け、右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は身元引受人として所轄署に出向く。事情を聞くと、原因は最近購入した一着の着物だという。その胴裏を張り替えようと剥がしたところ、生地に「いつかおまえがそうしたように、あたしもおまえを殺したい。でも、できない。もどかしい…。幸子」という一文が口紅で書かれていたという。幸子は、この不穏な文章と“幸子”という自分と同じ名前に胸騒ぎを覚え、元の持ち主のマンションまで行ったものの、話をどう切り出したものかわからず周囲をうろついてしまい、不審者と間違えられたらしい。この話におおいに興味をひかれた右京と亘は、共に背景を調べ始める。元の持ち主は上條愛(西原亜希)という着付け教室の講師で、双子の姉である上條幸子は、2人の母親が営んでいる高級クラブで働いていることが分かる。実際、幸子に会って話を聞くと、文章は単なるポエムだというが、右京はこの双子の姉妹の言動に引っ掛かるものを感じる。

“ついてない女”月本幸子が再び事件を呼び寄せる
着物に残された不気味なメッセージの真相とは…!?
美人双子姉妹に隠された驚がくの“秘密”が明かされる!

参照:相棒14ホームページ

着物の裏地に謎のメッセージという、ミステリーとしては最上のつかみで始まった物語は、

奇妙な双子の姉妹を巡る「謎解き」へと発展する。

「多重人格」というテーマの登場が意外

多重人格=乖離性同一性障害は、小説やミステリーの世界では、手垢がつくほど利用されて来たテーマ・モチーフであるが、

これが相棒とコラボレーションするという意外性が、このお話の魅力だろう。

「多重人格」は、その存在自体が「まゆつば」と思われることも多いが、

右京自身は「解離性同一性障害」という科学的根拠があるからか、上條愛が多重人格であることをすんなりと受け入れていたようだ。

 

ただ、ウィッグをかぶった愛が登場し、日記を書き始めたところで、たいていの視聴者は彼女が多重人格であることは分かってしまっただろう。

それでも、最後までスリリングな展開でストーリーを継続させたところは、さすが相棒といったところか。

その一助となったのが、第三の人格である「ジュン」くんの存在だろう。

ラストシーンで、愛のもう一つの人格が「ジュン」であることが説明されたが、視聴者の興味を最後まで惹き付けるには十分なネタだった。

「幸子人格」の創出は、愛の贖罪なのか?

お風呂での「息止め遊び」が不幸な事故となり、幸子を殺してしまった愛。

それを隠した母の行動は許されるものではないが、子を思う親としての心情を考えれば、理解はできなくない。

ただ、抑圧した感情と罪の意識は、小さな少女の精神を浸食し、そのトラウマから逃げ出すため、彼女は複数の人格を作り上げた。

ただ、幸子があからさまに愛を攻撃するのではなく、愛と「共存」しようとしているところが興味深い。

愛は自らの罪の意識から、1人生き残ってしまった自分を責めるための存在として「幸子」という人格を作り上げたのではないらしい。

むしろ、死んでしまった、殺してしまった「幸子」に自分の「愛」としての人生を半分分け与えることで、その罪の贖罪をしているようにも感じられた。

小さ過ぎる弟の方がミステリー

リクくんは、どうみても小学校低学年。

だが、彼は25歳の愛の弟だ。

リクが9歳としても、愛とは16歳の歳の差がある。

どうしてそんな年の差が離れた弟が産まれたのか。

その真実の方が、よっぽど興味深いミステリーである。

冠城は「木札」を作って「特命係」になれたのか?

冠城は、置いてけぼりをくっている間に、自らの名前が彫られた「木札」を作り、右京の札の隣に並べた。

冠城を「同居人」とする右京とは、一緒に捜査をする間柄ながら、「真の相棒」にはなっていない状態。

そもそも冠城が「相棒」になることを望んでいるかどうかは知らないが、

杉下右京と特命係に大いなる好奇心を駆り立てられているのは事実である。

 

右京自身も、冠城の木札をわざわざ削ってあげたということは、

それを認めたということだろう。

二人が「真の相棒」となる布石、伏線を今のうちに売っているのだとしたら、

お正月スペシャルあたりが楽しみになる。

相棒14・感想ネタバレ<8話> 悲劇の漫画家が死の淵で得た「創作への渇望」

相棒14の第8話は、事故から復活した女性漫画家が描いた話題の最終回に酷似した殺人事件が発生。「殺人を予告した漫画」の謎に右京と冠城が挑む。

話題の漫画最終回に描かれた殺人シーンが現実に

相棒シーズン14・第8話のあらすじはこちら。

大怪我から復帰した女流漫画家が殺人事件を予言!?
最終回のラストシーンに未来の出来事が描かれていた!

人気漫画家・箱崎咲良(玄理)のマネジメントを担当する会社の社長・原田(内田健介)が、刺殺される事件が発生。

現場は特徴的な建物付近の階段で、遺体の近くには花びらが散らばっていた。

警察が到着する前に、その様子を複数の一般人がスマホで撮影しており、SNSに多数の現場写真がアップされるという騒動も起こる。

そんな中、咲良の人気漫画を掲載する漫画雑誌編集部が、発売前である最終回のラストシーンと原田の遺体写真が、まったく同じ状況であることを公表。

事件があったとき、咲良は編集部の人間によって缶詰状態でまさに最終回を執筆中だったといい、「天才漫画家が殺人事件を予言した」と触れ回った。

咲良の大ファンである米沢(六角精児)は、咲良に疑いの目が向けられることを避けるため、特命係に捜査を依頼。

事件に興味を持った右京(水谷豊)は、亘(反町隆史)と共に咲良を訪ねると、彼女は3年前の事故から車椅子生活で、姉のますみ(原田佳奈)のサポートで生活していた。

天才漫画家はなぜ殺人を“予言”することができたのか?
伝説的な人気漫画の最終回をめぐる愛憎とは…!?
右京と亘が予言殺人に秘められた謎を解き明かす!

美人双子姉妹に隠された驚がくの“秘密”が明かされる!

参照:相棒14ホームページ

未来の殺人を予言した漫画という、いかにも右京が好みそうな謎がテーマ。

本物の「相棒」になりつつある冠城との微妙な距離が近づき始めた米沢との関係も注目。

悲劇の漫画家 作られた虚像

人気漫画家の箱崎咲良は、3年前に事故にあい、リハビリや治療を経て復活した。

その復帰作品となった連載作品の最終回で描かれた殺人とまったく同じ内容の殺人事件が発生する。

世間やマスコミは、「未来の事件を予言した漫画」と過剰に反応する。

  • 思うように描けない咲良
  • 姉に手伝ってもらいやっと書き上げた最終回
  • マネージメント会社社長・原田との確執

など表には公開されていない秘密が咲良の周囲には点在している。

事件の性質上、犯人は「最終回の内容を知っている人物」ということになり、範囲は相当小さく絞られる。

結局、犯人はマネージメント会社の桜岡であることが判明。

彼は、3年前に咲良にけがをさせた事故の張本人であり(ランニング中に咲良と接触し、彼女は石段から落ちた)、その贖罪の気持ちから咲良をサポートするためにマネージメント会社に入社した。

しかし、社長の原田が咲良を切り捨てるつもりだと知り、犯行に及んだという。

実に身勝手かつ、利己的な犯行である。

さらに、話題を集めると思ったのか、最終回の原稿と同じシチュエーションで殺人を計画し、それをSNSに投稿するという暴挙に出る(IT機器を使用すれば、ほぼ間違いなく足がつく)。

もはや、この男の行動が理解できない。

事故によって目覚めた咲良の創作意欲

咲良は3年前、おそらく自分の漫画家としての仕事に行き詰っていたはずだ。

その矢先に事故に合い、生死の境をさまよう。

本人が言っている通り、そのとき「死にたくない、まだ描きたいものがある」と思ったのだという。

死に直面したことで、湧き上がってきた創作への渇望。

彼女が失いかけていた漫画家・クリエイターとして最も重要である「描きたい」という欲望を思い出させたという点で、この事故は咲良にとって「あって良かった」ものということになる。

創作者にとって、創作=生きることでもある。

死とはまさに、創作を不可能にすること。

ならば、創作が不可能になること=死でもあるのだろう。

相棒14・感想ネタバレ<9話> 誘拐されたのは誰だ?「秘密の家」の秘密に杉下右京が首を突っ込むの巻

相棒14の第9話は、右京が空き家の倉庫で発見した一枚の絵から、隠されていた誘拐事件が明るみに。しかしそこには、家族による家族のための秘密が隠されていた。

隠された誘拐事件の事実という謎

相棒シーズン14・第9話のあらすじはこちら。

少女の誘拐監禁事件が起きていた可能性が浮上
それを隠ぺいしているのは被害者家族だった!?

組対五課の応援に駆り出された右京(水谷豊)と、見学ということで同行した亘(反町隆史)は、現場の廃工場で、小さな子供が描いたと思われる母親の似顔絵を見つける。そこは子供が立ち入るような場所ではなかったため、気になった右京は、落し物を届けるという名目で、絵を描いた子供・ひなた(須田理央)の家を訪れる。応対に出た母親・志乃(新妻聖子)とのやり取りから、絵が廃工場で見つかった経緯に疑問を感じた右京は、母娘の周囲をさらに捜査。すると、かつてひなたが誘拐され、廃工場に監禁されていた可能性が浮上してくる。しかし、通報された形跡はなく、母娘をはじめとする家族は固く口を閉ざし、まるで誘拐などなかったかのように振る舞っていた。さらに、志乃の父で警備会社社長の健作(西田健)は、警察OBでもあり、警察上層部に圧力をかけて右京と亘の動きを封じはじめてきた。

一枚の子供の絵から浮上してきた誘拐事件の可能性。
被害者一家が、それをひた隠しにする理由とは…!?
右京の推理が、思いも寄らない“家族の秘密”を解き明かす!

参照:相棒14ホームページ

角田課長の付き添いで犯人が立てこもる倉庫にやってきた右京は、

そこで子供が描いたとみられる母親の似顔絵を発見する。

右京レーダーに引っかかったからには、その絵には何か「犯罪の匂い」がこびりついていたに違いない。

誘拐事件の被害者は「子供ではなく母親」という意外性

誘拐現場とされる倉庫にあったチラシの裏に描かれた母親の似顔絵、描いたのは小学生の女の子・ひなた。

となれば、誰もが思うのが「被害者=女の子」。

そこをミスリードのための伏線に使い、実は誘拐されたのは「母親だった」というのが、このエピソード最大のポイント。

子供が外で遊ばなくなったことの理由を、普通は「誘拐されて外に出るのが怖くなった」と推測するが、

実際は「誘拐された母親がまたひどい目に遭わされないか心配で出かけない」というのが真実であるとわかった時に、

全てが納得のいく形で繋がる。

 

犯人である父親は、警備会社の社長である義父から身代金を奪い取ろうとした訳だから、

娘である自分の妻を誘拐するというのは理にかなっている。

しかし、身内の誘拐という発想自体が幼稚であり、

まだ妻と相談した上で共犯者として計画を実行するならともかく、

借金のある知人の弱味につけこんで本当に誘拐させるなど良いアイデアとは思えない。

 

そもそも、義父にはすっかりとバレていて、知らぬ間にアリバイ作りにも協力してもらっていたなど、

ダメ人間ぶりを発揮しまくったひなたの父親とは即刻、離婚するのが得策だろう。

そもそも、自分を誘拐して義父から金をむしり取ろうなどという夫を今後も信用できるはずがない。

真実が明かされない方が良いこともあるのか?

家族ぐるみで事件の真相は隠されていた訳だが、たまたま通り掛かった特命係によって、真実はすっかり解明されてしまった。

健作の言う通り、彼らにとっては「明かされたくない真実」であったことは間違いないだろう。

その意味で、特命係は実に余計なことをした訳だ。

だが、彼らが警察官である以上、事件の謎は正確に解明し、すべての真実を明らかにするべきである。

世の中には、嘘のままであった方が都合が良い、真実とは違う方が丸く収まる。

そういうことは多々ある。

だが、その「大人の事情」を全く持って無視して、頑ななまでに真実を追い求める杉下右京のような人間が、一人や二人いなければ、社会の浄化作用は失われるばかりだろう。

もちろん杉下右京とて、日本中で起きているすべての事件を担当できるわけではない。

犯罪者諸君は、もし杉下右京に出会ってしまった時は、自分の持って生まれた運命を呪うしかない。

相棒14・感想ネタバレ<元旦スペシャル>革命戦士・本多篤人が再臨!茉莉と大黒議員。二人のバカな願いが多くの人の人生を狂わせた。

相棒14の第10話は、恒例の元日スペシャル。相棒シリーズお馴染みの革命戦士・本多篤人が再臨!一度は足を洗ったテロリズムの世界に舞い戻った亡霊の真の目的に、杉下右京と特命係が挑む!

最後の革命戦士・本多篤人。最期の事件

相棒シーズン14・第10話「英雄~罪深き者たち」のあらすじはこちら。

新政権発足間近に国家を揺るがす爆破事件が発生!
稀代の革命戦士・本多篤人が復活!?
人質は東京都民1300万人!
豪華客船を舞台に信念を懸けた最後の戦いが始まる!

官房長官・音越栄徳(西村和彦)と官房副長官になった片山雛子(木村佳乃)による新会派結成と総裁選出馬宣言の記者会見場で、爆破事件が発生。そんな、国を揺るがす緊急事態でも、特命係は蚊帳の外で、右京(水谷豊)は休暇を取っていた。しかし、訪ねてきた元捜査一課の三浦(大谷亮介)から、極左グループ「赤いカナリア」の元幹部・本多(古谷一行)に関する気になる情報を聞く。元死刑確定囚だった本多は、超法規的措置で別人の戸籍を与えられ、娘の茉莉(内山理名)と共に余生をおくっていたが、最近になって消息が分からなくなったという。引っ掛かるものを感じた右京は、2人が暮らしていたという富山へと向かう。

一方、亘(反町隆史)は、雛子と警察幹部が顔を揃えた会議に招集される。雛子が主導権を握るその会議では、爆破事件に使われた爆弾の性能から、本多の関与を有力視。亘や警視庁公安3課を含むチームで、事態の収拾に動き出す。
同じ頃、富山に到着した右京は、本多親子が住んでいた村が音越官房長官の選挙区であることを知る。また、役場の植村明梨(武田梨奈)の案内で本多親子の住まいを訪ねた右京は、誰もいない部屋から紐が通された青い石を発見する。明梨によれば、それは村で言い伝えられている“願い石”と呼ばれる願掛けのアイテム。一つの石を二つに割り、同じ願いを持つ者で分け持つと成就するのだという。そう説明する明梨の首にも、赤い願い石がかけられていた。

本多親子の住まいを捜索し終えた右京が外に出ると、そこには公安3課の刑事たちがいた。半ば強制的に東京に連れ戻された右京は、これまで数々の因縁がある雛子と再び顔を合わせる。「邪魔をするな」という雛子に対して、右京は「本多が爆破事件を起こしたとは思えない」と反論。右京と雛子は、またしても対峙することになる。
その一方、右京は本多親子の住まいから持ち帰った青い石の鑑定を米沢(六角精児)に依頼。ついでに、新たに願い石を作り、事件解決を願って亘と分け持つことにする。ただし、今回の事件に関しては、雛子が集めた捜査チームの一員である亘と、右京には立場の違いがあって別行動。亘が警視庁に残る中、右京は再び単独で富山に飛ぶ。

本多はなぜ再び爆破事件に手を染めたのか?
いよいよ国の中枢まで登り詰めた雛子との関係は!?
杉下右京、片山雛子、本多篤人。
それぞれの信念を懸けた戦いが、ついに最終章を迎える!

参照:相棒14ホームページ

片山雛子と本多篤人。

相棒の人気キャラクターであり、存在感抜群の二人が過去の因縁を抱えたまま、再び対決する。

テロから足を洗うと宣言した本多篤人の言葉を信じている右京は、彼がテロリズムの世界に舞い戻ったのには、何か相応の理由があると考えていた。

一人富山に飛んだ右京の目にした真実とは?

事件の最大のポイントは、「掛け軸を持ち出した二人の子供は誰か?」

事件の真相に迫る最大のカギは、物語冒頭に提示される。

森の中、燃え盛る小屋から、一枚の掛け軸をもって現れた二人の子供。

彼らは掛け軸に自らの血を垂らし、何かの決意を確かめる血判状のようなものを作り上げる。

 

本多篤人が行動を共にしている元暴力団組長の鞘師。

彼が連れている若者、柄谷時生は、右京の捜査によって、子供のうちの一人だと判明する。

彼はあの掛け軸を見て、復讐の炎を燃やす。

彼が復讐を実行しようと考えている相手は、官房長官の音越。

かつて、自分たち身寄りのない子供に安息の地を与えてくれたものの、

音越の罠によって議員の地位とすべてを失った大黒議員の恨みを晴らすべく、彼は短刀を振りかざす。

 

柄谷時生が少年の一人であることは確実として、ではもう一人は誰か。

「願い石」のモチーフが使われていることから、おそらく柄谷時生は石を持っており、

その片割れを持っている人物が「もう一人の子供」であると推測される。

 

ここで仕掛けられた最大のミスリードが「子供は二人とも少年に見える」ということだ。

我々は無意識のうちに「少年に見える二人の子供」をどちらも「男の子」だと思い込む。

それが単純かつ効果的なミスリードを引き起こす。

 

船上パーティーで画策された本多、鞘師、柄谷の計画は失敗に終わり、

サルウィンの外交官である鞘師は逮捕、本多と柄谷は射殺される。

柄谷時生は音越に近づく千載一遇のチャンスで、「腕に切りつける」ことしかできず、

命を奪うまでにはいかなかった。

「なんだ情けない」と思った視聴者諸君は、すでに騙されている。

これも彼らの計画の一部であろう。

短刀の刃には「蛇の毒」が塗られていて、音越の傷は浅いが徐々にシビレが出てくる。

そこに居合わせたのは町役場の職員である植村。

音越の秘書は、彼女がいつも蛇の解毒剤を持っていることに気づき、治療を願い出る。

植村はバッグの中から小瓶を取り出し、緑色の軟膏を音越の傷に塗りこめた。

その直後、音越は苦しみ出し絶命する。

柄谷と植村は「二人で音越に復讐する」ことを誓い合っていた。

つまり、どちらか一人が復讐を実行してもダメなのだ。

柄谷が音越の腕に切りつけ、そこに植村が毒を塗り付ける。

そうすることでまさに「二人で復讐をやり遂げた」ことになり得るのである。

 

柄谷時生が持っていた願い石に気付いた右京が駆け付けた瞬間、

植村も毒を口に含み自殺を図る。

どうやらこの軟膏も蛇の毒だったらしい。

右京は植村がバッグの中に持っていた解毒剤を音越ではなく、植村に注射し、彼女を救う。

本多が絶命する間際に放った言葉「あの子らを...」から推理し、

本多と鞘師が本当は柄谷と植村を守ろうとしていたのだと確信。

その願いをかなえるべく、植村を救ったのだろう。

2人の「バカらしい願い」が多くの人生を狂わせた

この物語では、二人のバカヤローの身勝手な願いのおかげで、多くの命が失われ、人生を狂わせた。

その二人とは本多の娘・茉莉と大黒議員である。

茉莉の無茶なお願いで革命戦士復活

柄谷と植村は、名前を変えて静かに暮らしていた本多親子に復讐の手伝いをしてほしいと頼む。

そもそも、名前を変えて生活している本多親子がかつての革命戦士であるとなぜわかったのかが疑問だが(国家の超機密事項のはずなのにね)、それを「良いじゃない!」と受けてしまう茉莉が問題だ。

せっかく自らの革命が誤りであったことを認め、新しい人生を歩み始めた父親に、いまさら「あなたは私の英雄だったから、また爆弾作って、手伝ってあげて」と願うのはどういう了見なのか?

不治の病になって自暴自棄になったのか、

それともこれこそが、自らの父に対する復讐でもあるのか?

まともな大人なら「そんな復讐やめなさい」と諭すのが正解だろう。

今となっては茉莉の真意は謎のままである。

子供に自分の復讐を頼む暴挙にでた大黒議員

そもそも、ちょっと悪い噂を流されて選挙に負けたくらいで、ビービー言うものではない。

それが政治の世界というものだろう。

自分だって散々悪いことをして今の地位を築き上げたことを棚に上げて、よく言ったものだ。

焼身自殺するのは勝手だが、虐待を受けたりと過酷な境遇にありながら自分を頼ってきてくれていた二人の子供に「自分の復讐をしてくれ」と頼むのは、まともな大人のやることではない。

その時点で、彼らの人生は大きく狂い、老議員のどうでも良い復讐のために青春時代を棒に振り、一人は死者、一人は犯罪者になってしまった。

彼が大人しく隠居生活を送っていれば、そもそもこんな事件は起こらなかったのである。

片山雛子が議員辞職。ここで終わるような女ではない

高飛車な態度で捜査に口を挟み、警察関係者と読者の反感を大きく買った片山議員だが、

今回の事件の責任をとって議員辞職した。

しかし、これで終わるような女ではない。

次回は、再び議員に返り咲くのか、それとも違う形で世の中に物申すのか。

彼女の場合、「政治家」というものを自らの転職だと思っていることは明白であり、

必ずや政治の世界にカムバックしてくるものと考えるのが妥当だろう。

相棒14・感想ネタバレ<11話>女優VS女優 演技という名の騙し合いの結末は殺人。恵子と万里子、二人を同時に消す方法。

相棒14の第11話は、二人の女優をめぐる物語。恐ろしいのは女の恨みと情念かと思いきや、本当に怖かったのは、人の人生をも狂わす「演技」というだましのテクニックだった。またも冠城経由の事件に足を突っ込んだ右京の見た真実とは?

いがみ合う二人の女優が持つ、ある「共通点」

相棒シーズン14・第11話のあらすじはこちら。

主演女優のマネージャーが別荘で謎の死
事件から2人の女優の“本性”が明らかに!

富士の裾野で映画の撮影が行われている最中、主演女優・桜庭かなえ(高橋かおり)の姉でマネージャーをしている恵子(白土直子)の遺体が、別荘で発見された。所轄署が容疑者として目を付けたのが、恵子に復縁を迫っていたという元夫。担当の弁護士と旧知の仲の亘(反町隆史)は、力を貸してほしいと頼まれ、右京(水谷豊)に相談する。事件に興味を持った右京は、亘と共にかなえの映画撮影現場へ。そこでは、かなえとベテラン女優の桐島万里子(多岐川裕美)が、周囲の目も気にせずいがみ合っていた。聞けば、確執はかなり以前からのことらしく、特に事件のあった日は、スタッフの前で罵り合いを始め、ついには万里子が映画から降りると言いだす騒ぎに。その後、かなえが謝罪したことで、何とか場は収まったという。そんな中、右京は万里子に誘われ、2人きりでバーで会うことになるが…!?

いがみ合う2人の女優と殺人事件の関係は?
垣間見えてきた女優たちの素顔は、真実か、それとも演技か!?
右京と亘が、危うい駆け引きの中で驚きの真相に迫る!

参照:相棒14ホームページ

 

またも冠城案件の登場。

冠城の友人の民事専門弁護士が抱えたやっかいな殺人事件に絡んで、右京が動き出す。

警視庁の管轄を離れた完全なる単独行動は、特命係ならでは。

おまけに伊丹の着飾った私服も拝見できるという、特別な回となった

騙されたベテラン女優。してやったりの桜庭かなえに復讐の矢は届くのか?

桜庭かなえと霧島万里子。

顔を見あわせれば罵りあう犬猿の仲である二人には、ある共通点があった。

それはかなえの姉にしてマネージャーの恵子への恨みである。

 

桜庭かなえは、婚約者に対する隠し子騒動をでっち上げられ、

婚約者を失ったばかりか、恵子の私利私欲のために女優として「働かされ」続けた。

霧島万里子は、目をかけていた若手女優=実は隠し子を

恵子によって捏造されたスキャンダルによって自殺という形で失っていた。

 

その事実を知ったかなえは、万里子に真実を打ち明け謝罪する。

「姉と縁を切れ」という万里子だったが、かなえは「弱みを握られている」ので離れられないと涙を流す。

ここが物語最大のポイントだった。

 

万里子は、かなえの涙を見て、「弱み」=「恵子の子供とされている女の子は、実はかなえの娘である」と思った。

そこに、かつての自分と同じ境遇であるという共感が生まれ、自分の娘を自殺に追い込まれた恨みもあって、

今回の「恵子殺害」という暴挙に出てしまった。

万里子にしてみれば、自分の恨みは晴らせたし、かわいそうな桜庭かなえのためにもなっただろうと内心、満足していたはずだ。

しかし、特命係によって、恵子の娘とされる少女は、「本当に恵子の実子である(夫が出産に立ち会ってい)」ことが判明する。

 

自分がかなえの「演技に騙された」この怒り狂った万里子は「雌狐」に復讐を決意。

彼女の証言により、かなえは「殺人教唆・幇助」の罪で連行されるが、冠城曰く、立件できるかはわからないようだ。

 

桜庭かなえが姉を殺そうと思った動機は?

桜庭かなえが姉を殺そう(実際は万里子に殺させよう)と思った動機は何か?

一つは、かつて婚約者との結婚を破談させられたという事実に対する怒り

もう一つは、恵子のために「苦労して働かされていた」という長年の恨み

だろう。

しかし、女優「桜庭かなえ」としてみれば、姉の恵子は敏腕マネージャーであり、

芸能活動をする上ではなくてはならない存在だろう。

その恵子を失うというリスクを追ってまで殺害を計画したのは、

万里子を犯人とすることで、「恵子と万里子」というかなえにとって目障りな二人の女を視界から同時に抹消してしまうという「悪魔の思考」によるものなのかも知れない。

相棒14・感想ネタバレ<12話> 復讐の鬼・陣川公平、狂気の暴走。右京、珈琲を飲む。

相棒14の第12話は、相棒お馴染みの准レギュラー「犯罪者に恋する男」こと陣川公平の登場。いつも、特命係を巻き込んで騒動を起こす陣川警部補だが、今回は愛する女性を殺されまさかの復讐鬼に変貌。そして右京は、まさかの珈琲に口をつける。

陣川公平、復讐の鬼と化す

逃亡中の連続殺人犯が5年の沈黙を破って再始動
恐ろしい事件が恋に落ちた陣川を復讐の鬼に変える!?

監察官の大河内(神保悟志)から聴取を受ける右京(水谷豊)と亘(反町隆史)。捜査一課の経理担当で、特命係に在籍したこともある陣川(原田龍二)が、また何らかの事件に巻き込まれたらしい。事の発端は2週間前だった…。
都内のマンションで女性が殺害された。捜査一課では、殺害の手口から、5年前に4人を殺して逃亡中の連続殺人犯が、沈黙を破って活動を再開したのではないかと見ていた。一方、相変わらず惚れっぽい陣川は、事件のことなど眼中にない様子で、今度はコーヒーショップの女性店主・さゆみ(黒川智花)に熱烈な片思いをしていた。思い込みの激しい陣川は、まだ交際もしていない内からプロポーズを決行するが…!?

連続殺人犯vs獲物を追う猟犬と化した陣川公平
陣川の恋が、かつてない衝撃の事態を巻き起こす!

参照:相棒14ホームページ

 

呆然とした顔で崩れ落ちるように警察車両に乗り込む陣川公平。

すでに「何かが起こった後」に行われている大河内監察官による特命係への取り締まり。

ただならぬ雰囲気で始まった今回の相棒は、これまでトラブルメーカーとして主に「笑い」を提供する側だった陣川公平が、

悲しき物語の主人公となった

犬になりたい陣川と犬を助けたかったさゆみ

過去に救えなかった捨て犬の代わりに、捨て犬同然で道に座り込んでいた陣川を助けたというさゆみも凄いが、

「あなたの犬になりたい」と愛を告白する陣川も奇特な男である。

要するに二人は「変わり者同士」で相通ずるところがあったのかも知れない。

冠城の忠告を無視して、あっさりプロポーズしてしまった陣川に対し、

その申し出を受けるつもりだった(という証拠を特命は探してきた)らしいさゆみ。

この悲劇的な事件が起こらなければ、陣川の人生を変えるターニングポイントになったのかも知れない。

少なくともさゆみは、自宅の壁に指名手配写真を貼らせるようなことはしないだろう。

どんな理由があっても復讐は許されないのか?

陣川が極めて惚れっぽい性格であったということを差し引いても、

さゆみへの愛は本物だったのだろう。

今回愛した女性は犯罪者ではなかったが、被害者になってしまった。

元来、真面目な人間ほど暴走すると手がつけられない。

今回の陣川はまさにその象徴だった。

 

これまで空振りしてきた分を挽回するように、

刑事ばりの操作能力を見せて、真犯人・生木を追う。

すでに捜査一課は、連続殺人犯として司法書士の北を逮捕していたが、

陣川の意図に気がついた特命係は、伊丹らと連携して生木の行方を探す。

 

シリアルキラー・北という男

5年前の連続女性殺人犯は、余命二ヶ月の宣告を受けて、再び犯罪に手を染め始めた。

自分の寿命が短いことを知り、「殺したい人間を殺す」として、

以前から常連だった喫茶店で顔を知っていた女性たちを次々に殺していった。

彼の思考は常人ではすでに計り知れないものであり、常軌を逸したものである。

その意味で、相棒シーズン4で登場した女性を殺し片方のピアスだけ奪っていくシリアルキラー・村木重雄(小日向文世)に通じる、悪魔的殺人者である。

 

陣川によるさゆみの復讐殺人はアリかナシか

例えば、恋人を殺された男が、その殺人者を殺したいほど憎む、または実際に殺してしまうという感情は理解できる。

陣川の場合、彼自身の気持ちにおいては、さゆみはもはや恋人以上の存在であり、かけがえのないものである。

故に彼の中では、「さゆみを殺した犯人を殺してやりたい」と思うのは当然のストーリーなのだろう。

しかし、例えばさゆみの親族からしたら、特に交際しているわけでもなく、ただ店の常連というだけで復讐殺人を行われてしまうのは、

困惑を通り越して迷惑だろう。

これ以上、厄介事を増やさないでくれと文句を言われるかも知れない。

陣川による生木の殺害は、結果としては何を生み出す訳でもなく、ただ事態を面倒にするだけである。

特命係が間に合って本当に良かったと言わざるを得ない。

 

ラストシーンで、特命係の二人は、落ち込む陣川を励ますためか、

さゆみが陣川のプロポーズを受けようとしていた(らしいぞ)という証拠(陣川にはこんにとはという、ハイヒールではないくつを履いていた、コーヒーセレモニーの道具を持っていた)をいくつも探し出した。

ついには、あれほどまでに紅茶に執着していた右京が、なんとエチオピアコーヒーを飲むという奇跡まで起こり、

まさに陣川マジックはそこまでさせるのか!と驚かせる展開だった。

当然、陣川にとっては「さゆみは彼のことをなんとも思っていなかった」ということにしておいた方が、陣川の傷は浅いのではないかという指摘もあるだろう。

しかし、特命係の気持ちになってみて欲しい。

さゆみを失い打ちひしがれ、もはや生きる気力をも失いつつある陣川の姿を見れば、

励ましてしまいたくなるという心情はよく分かる。

そっとしておくのも一つの正解なら、真実かもしれない事実を見つけ出し、悲しみを癒やしてあげるのもまた正解だろう。

相棒14・感想ネタバレ<13話>  伊丹刑事失職のピンチ!振り込め詐欺とジャーナリズムの暴走が事件を複雑化する

相棒14の第13話は、伊丹刑事が痛恨の捜査ミスをやらかし、殺人事件を自殺として処理してしまったことが発覚。それを問題視した警察上層部によって立場が危うくなった伊丹が、特命係と(しかたなく)協力し、事件解決を目指す。

伊丹痛恨の捜査ミス。刑事失職の危機

相棒14・13話のあらすじはこちら
事件の真相を綴った犯人の手記を新聞がスクープ
殺人を自殺と見誤った伊丹が刑事クビの危機に!

1か月前、伊丹(川原和久)が自殺として処理した女性の転落死が、『実は殺人だった』と告白する犯人の手記が新聞にスクープされた。そこには、犯行動機や偽装の経緯、さらには犯人しか知りえない情報も書かれていた。責任を問われた伊丹は、新聞社に手記の現物提出を要求するも拒否されてしまい、はずみで柏田編集長(野仲イサオ)を突き飛ばしてしまう。そのころ、右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、被害者の女性が半年前まで勤めていた旅行会社を訪れていた。応対に出た社長が、遺書と思われるメールを受け取った人物だったが、彼女が会社を辞めてから個人的な繋がりはなかったという。そんな中、問題の新聞に、『刑事が編集長に暴行をはたらいた』という記事が掲載される。それを問題視した内村刑事部長(片桐竜次)は、伊丹から警察手帳を取り上げ、自宅謹慎を命じる。進退窮まり、自分にとってこれが“最後の事件”だと腹をくくった伊丹は、謹慎処分を無視して特命係と捜査を続行。すると、スクープを飛ばした今井(大場泰正)という記者から、思わぬ手掛かりがもたらされる。

女性を突き落とし、殺人手記を綴った犯人は誰なのか?
刑事として“最後の事件”に挑む覚悟を決めた伊丹の運命は!?
右京と伊丹、相容れないはずの2人が、難解な事件に挑む!

参照:相棒14ホームページ

 

相棒の人気キャラクター、またも退場か?

「伊丹刑事の失職」というショッキングなタイトルとなった13話。

殺人事件を自殺と判断してしまった伊丹は、警察手帳を取り上げられ失職の危機。

そこで頼ったのは例の如く、特命係。

右京ばりの命令無視で捜査に復帰し、自らの名誉挽回と真犯人逮捕に挑む。

 

ジャーナリズムの暴走と詐欺ビジネス

今回の事件は、資産を持つシニア世代をターゲットにした旅行会社が、

実は振り込め詐欺グループだったという結末。

確かに、裕福なシニア層という顧客リストを持つ会社が、その顧客に対して、同じ層をターゲットにした別のビジネスを展開するというのは、非常に理にかなったやり方である。

そのビジネスが「詐欺」だったというのが大いに問題ではあるが、実際に現実社会にもありそうで怖い。

 

事件の真犯人は、詐欺グループを追っていたタブロイド紙の熱血記者。

つまり「真実を明らかにするためなら何をしても良い」というある種「ジャーナリズムの暴走」が招いた事件だった。

確かに、シニア層を狙った詐欺グループの犯罪は悪質であり、

それを白日の下にさらして告発しようという彼の思想は立派だが、やり方に問題があったのは否めない。

 

単独行動し、何の準備もしないまま詐欺グループの一味である女に接触して、抵抗されたあげくベランダから突き落としてしまう。

犯罪者を追っていたはずの正義の記者が一転、殺人犯となり、さらにそのネタを使って自社の新聞の売り上げを上げるというのは、

もはやジャーナリズムの暴走を超越した愚行である。

彼には「罪の意識」はなかったのか?

相手が誰であれ、自分が「殺人を犯した」という事実は変わらない。

彼の場合、一度は伊丹の判断によって事件が自殺として処理されたのだから、そのまま黙っていれば罪が露見する事はなかったのである。

それなのに、自ら真犯人の名乗る告発をして、事件の真相を公にした。

その主目的は、詐欺グループのリーダーを検挙させるためだったのだろう。

だがそこには、「自らの犯罪が露見するリスク」も当然ある。

警察は真実には届かず、会社社長の犯行としてまたも「捜査ミス」をすると考えたのか。

だとすれば、見通しが甘過ぎると言わざるを得ない。

相棒14・感想ネタバレ<14話> 売れない芸人が狙った一発逆転ブレイクのチャンスは殺人事件

相棒14の第14話は、売れない若手芸人が、偶然遭遇した殺人事件を利用して「ブレイク」しようと目論んだ末に、ややこしくなってしまった案件を特命係がさらりと解決してしまうイマドキなエピソード。

売れない若手芸人が一発逆転をかけた殺人事件

若手芸人がブレイクのために一世一代の大博打
コンビ愛が殺人事件に驚きの展開をもたらす!

都内の駐車場で、蘭の栽培を手掛ける会社の経営者・式田芳彦(木川淳一)が、遺体で発見された。夫の芳彦とは別の会社を経営している妻のリオ(小林麻子)によると、芳彦とはもう何年も別居状態で、芳彦は4年ほど前から内縁の妻の志桜里(荻野友里)と暮らしているという。米沢(六角精児)から連絡を受けて捜査を始めた右京(水谷豊)は、殺害現場付近の痕跡から漫才コンビがそこを練習場所にしていたことを見抜き、亘(反町隆史)と共にライブ会場に聞き込みに向かう。すると、その小さな劇場を活動拠点にしている「でんすけ」というコンビの一人・コースケ(駒木根隆介)が、姿を消していることが判明。相方の伝(渋谷謙人)に聞くと、昨晩はネタ合わせがうまくいかず、ケンカ別れしたまま行方が分からないという。そんな中、発見された凶器からコースケの指紋が検出され、捜査一課は経営に関して芳彦と揉めていた志桜里が、運送業者の担当アルバイトだったコースケと共謀して事件を起こした疑いを視野に入れて捜査を進める。

売れない若手芸人、別居中のワケあり夫婦と夫の愛人。
入り組んだ人間関係に翻弄される捜査陣。
右京と亘は、愛憎渦巻く事件の謎を解き明かせるか!?

参照:相棒14ホームページ

 

芸人ブームは下火になったというよりショービジネス&エンタメ業界に「定着した」といった方がよいのかも知れない。

テレビや雑誌やウェブなどで、芸人さんを見ない日はないが、

そこに登場するのは社会的に認められた「売れている方」の人々。

その舞台裏には、「売れていない方」の有象無象がひしめきあっているに違いない。

今回の主人公はそんな「売れていない方」の世界に住む芸人さん。

タイムリーな話題をしっかりエピソードにからめてくるあたり、さすが相棒らしい。

人生の一発逆転をねらった芸人の犯人隠避

「でんすけ」という漫才師のやせている方=伝、太っている方=コースケ。

二人がネタ合わせをしていた公園で死体遺棄事件発生。

伝と喧嘩をして一人でいたコースケが、どこかで殺害してきた男の死体を捨てた場面に遭遇してしまい、犯人と接触する。

ネタバレしてしまうと、犯人は殺害された式田の元妻(籍は入っているというややこしい関係)のリオで、

死体と凶器のナイフを捨てた所に現れたコースケの方に触れた際、オリジナルのネイルチップを服につけたまま逃げられてしまっていた。

そのネイルチップという絶対的な証拠は、コースケから相談を受けた伝に渡り、伝はリオを脅迫して、借金を肩代わりしてもらおうと画策する。

しかし、リオから「これはチャンスよ!」と逆提案され、

「殺人事件に巻き込まれた芸人コンビ」といういかにもワイドショーが好みそうなシチュエーションを作り出して、一発逆転の「ブレイク」を狙うことになった。

 

右京の知識が漫才にまで及んでいたとは、予想外。

彼が自宅でバラエティ番組を見ている姿は容易に想像できないが、灰色の脳細胞には基本的に不可能はないということだろう。

会社経営に行き詰まった男と、籍が抜けていない妻、そして一緒に暮らす愛人。

愛憎からまって複雑な人間関係の中に突如現れた売れないお笑い芸人というカオスな登場人物の中で、特命係も困惑の様子だったが、

下手な嘘がいつまでも通じる訳もなく、あっけなく事件は解決された。

 

売れないお笑い芸人にとっては、「借金の返済」以上に「芸人として売れる事」は価値のあることなのか?

これはドラマの中のお話と割り切れない真実味がある。

右京が指摘した通り、伝が自らの芸人としての才能に限界を感じ、

コースケのためにも身を引くきっかけを作る為に今回の事件(リオの提案)に乗ったのだとしたら、

それは美しきコンビ愛である。

あえて犯罪者となった伝のためにも、ピン芸人としてのコースケの活躍が期待される。

相棒14・感想ネタバレ<15話> 警察嫌いを罠にはめる右京の頭脳ゲーム。冠城の暴走は最終回への布石か?

相棒14の第15話は、殺人事件を目撃し、ビデオ撮影までしておきながら、頑なに警察への捜査協力を拒む男と右京の対決を描く異色脚本。右京の手を離れ暴走を始めた冠城の行動は、迫り来る最終回への布石なのか?

殺人事件の目撃者は「極度の警察嫌い」だった

殺人事件発生!!…しかし唯一の目撃者は捜査協力を完全拒否!?
3人の被疑者と警察嫌いの目撃者が捜査を翻弄する!

マンションの一室で女子大生・色川真子(澄音)が絞殺される事件が発生。真子は、広域暴力団の組長・伊縫(上杉祥三)が愛人に産ませた娘で、伊縫は組対五課の角田(山西惇)から情報を引き出そうとするなど、不穏な動きを見せる。一方、事件に興味を持った亘(反町隆史)は、強引なやり方で右京(水谷豊)を捜査に引っ張り出す。亘と共に現場にやってきた右京は、向いのマンションから男性が現場を注視しているのに気づく。気になって事情を聞きに行くと、男性は青木(浅利陽介)という公務員で、犯行の一部始終を目撃したが、警察の捜査に協力する義務はないと、一切の証言を拒否してしまう。そんな中、捜査一課が3人の被疑者を拘束する。しかし、状況証拠を見るとそれぞれが極めて怪しく、犯人の特定は難航。改めて、“目撃者”である青木の存在が重要になってくるが…!?

警察嫌いの目撃者が証言を拒否し続ける本当の理由は?
3人の被疑者の中に真犯人はいるのか、それとも…!?
さらに今回の事件が、右京と亘の関係に大きな波紋をもたらす!

参照:相棒14ホームページ

 

被害者の女性は、暴力団組長の愛娘というやっかいな事情もあり、角田課長も「ヒマか?」といつものように余裕で珈琲を飲んでいられない状況に陥った今回の事件。

捜査一課が3人の被害者を連行し、全員、自供させてしまうという珍事が発生し、より操作は混迷する。

頑なに警察への協力を拒否する目撃者の青木にどうやって一泡吹かせつつ、真犯人を特定するか?

そこで右京と青木の化かしあいとなるわけですが、気になるのは、目にあまり出した冠城の独断暴走、そして右京との対立である。

警察が嫌いな男に面通しをさせる方法

殺された色川の周囲を洗い、捜査本部は3人の容疑者を特定する。

その中に真犯人がいることは間違いないが、決め手はない。

それぞれ取り調べを行い、あろうことか「全員が犯行を自供してしまうという珍事が。

 

一方、ノリノリの冠城に連れられて事件現場のマンションを訪れた右京。

向かいのマンションからあからさまにこちらを見ている人影に気づき、その部屋を訪れると、そこには青木という男が住み、自分は「犯行の一部始終を目撃した」という。

これは青木自身の策略である可能性が高いと思われる。

事件現場に夜、灯りがついた。

青木は、被害者の家族がやってきたか、もしくは警察が捜査にやってきたかと想像したことだろう。

そこで、自身もベランダに出て、その存在をアピールする。もちろん、警察をおびき寄せるためである。

まんまと罠にかかった特命係に青木は、「目撃はしたが捜査には協力しない」と告げる。

理由は、最後まで明かされなかったが、もちろん「警察官である父親」の存在が大きく関わってくるのだろう。

だが、物語の本筋には直接関係がない上に、そこを隠しておいた方が視聴者の興味は継続する。

人はだれでも、おあずけされると余計にそれが欲しくなるものである。

 

警察に対する人を喰ったような態度は、あの杉下右京をも少々いらつかせたようだ。

事件解決のためにも、青木になんとか「犯人の面通し」をさせようとした右京は、物語最後に行われたカフェでの「奇策」に打って出る。

殺人事件の犯人だと自分だけが知っている男と街で遭遇したら、どういう反応をするか?

人間心理をうまくついた、右京の勝利であった。

 

冠城の暴走は、最終回への布石?幸子と右京の関係は?

今回は、冠城の独断暴走が目に余った。

被害者の父親である暴力団組長をつかった青木への揺さぶりや、

捜査本部が出した裁判所への捜査令状を却下するよう裏から手をまわしたり。

その暴走ぶりは、上司の日下部が心配して連絡をよこすほどのものだった。

そして、何を考えているのか、花の里の幸子にも触手を伸ばし、もはや仕事もプライベートもやりたい放題である。

日下部との会話を読み解く限り、冠城は本気で幸子のことを気に入っている(冗談で誘っているわけではない)ようだが、真意の程は定かで無い。

もちろん、気になるのはそれだけではなく、

幸子にちょっかいをだされた右京の気持ち、そして黙って微笑んでいる右京を横目で見ていた幸子の気持ちであるが...

 

気になる右京の「おせっきょう」

物語途中で出てきた、冠城が特命係の木札を裏返すシーン。

そして、最後に右京と対峙したシーン。

右京が何に対して「おせっきょう」をしたのかは分からないが、腹に据えかねての行動と見て取れる。

冠城自身は、少しも気にしてはいないようだが、彼にとって特命係とはどういう存在なのか。

冠城は「事件の捜査」を楽しんでいる節がある。

出向中という身分であるから、この状況が永遠に続くことはないとわかっているのだが、

まさかの「1シーズンで相棒交代」という史上初の事態も「ないわけではない」ようだ。

相棒14・感想ネタバレ<16話> 裁かれる者、裁かれない者。正義であるが故の矛盾。

相棒14の第16話は、法務省がらみの「密命」を受けた冠城が右京と共同戦線を張って、殺人事件の捜査に首を突っ込む。そこには、右京の小学生時代の同級生も絡んでいて...

杉下右京、同級生と再会する

右京が小学校時代の同級生と再会
外国人労働者をめぐる事件に潜む巨悪とは?

ある夜、道でうずくまる外国人男性を見つけた右京(水谷豊)は、彼に請われるまま、小さな個人病院へと担ぎ込む。そこは、小峰律子(竹下景子)という女性医師が一人で切り盛りする病院で、偶然にも右京と律子は小学校時代の同級生だった。助けたのは、マリオ(広瀬剛進)という日系三世のエルドビア人で、現在はビル清掃の仕事をしているという。マリオは以前から律子に世話になっているらしく、この夜も律子の適切な処理で体調を回復させた。
数日後の朝、雑居ビルの路地で変死体が発見される。被害者は、高井(神農直隆)という男性で、外国人労働者の派遣業を営む団体の職員だった。マリオがその雑居ビルの清掃を担当していることに気づいた右京は、気になって独自の捜査を開始。一方、亘(反町隆史)は、日下部(榎木孝明)からの“秘密指令”を受け、法務省の内部部局である入国管理局の情報漏えい問題を追っていた。入管では最近、摘発の失敗が相次いでいて、内部からの情報リーク疑惑が浮上しているため真相を探れとの指令だった。早速、入管に勤める先輩官僚・野坂(春田純一)に探りを入れた亘は、彼が持っていたマッチが問題の雑居ビルに入る飲み屋のものであったことに気づく。外国人労働者のマリオ、入国警備官の野坂、そして殺された人材派遣業の高井。奇妙な繋がりと対峙することになった右京と亘は、共同戦線を張って捜査にあたるが…!?

外国人派遣業者の変死と入管の情報漏えい問題
これらの出来事を繋ぐ鍵は、同級生の女医・律子!?
弱きを助け強きをくじく右京と律子、二つの正義がぶつかり合う!?

参照:相棒14ホームページ

 

情報漏えい問題について秘密裏に捜査を命じられた冠城。

ひょんなことから同級生に再会し、そこから殺人事件に首を突っ込んでしまう右京。

前週の対立構造はどこへやら、右京と冠城は力を合わせて、事件解決を目指す。

裁かれる犯罪、見逃される犯罪

本エピソードには多くの犯罪者が登場する。

正義感から、不老滞在外国人を「逃がす」という道を選んだ小峰と野坂。

外国人労働者を食い物にして私腹を肥やす高井と外国人労働者派遣団体。

そして、様々な事情からオーバーステイしてしまう外国人たち。

立場は違えども、日本の法律に従えば、彼らは皆、同じ犯罪者である。

 

人道的な「義」を尊重して、不当な扱いを受けている外国人たちを逃がしていた小峰と野坂は、

決して褒められる行動ではないにしても、その心情を理解することはできる。

その点、殺された高井ら一味については、その所業は「非道である」と断じて良いだろう。

しかし、法律で裁かれるのは小峰と野坂。

懇意にしているエルドビアへ「高飛び」した団体代表らは、「権力と圧力」のおかげもあって、無罪放免となっている。

その事実には、大きな憤りだけが残る。

冠城という男の本質はどこに?

冠城という男の本性は、未だはっきりとは見えてこない。

しかし、法務省のキャリアでありながら、警視庁の現場へ出向する変わり者だけあって、

その思考回路も少々、特殊なようだ。

彼が、特命係での「捜査」という特殊な経験を楽しんでいることは間違いない。

それが単なる知的好奇心を満たすためなのか、杉下右京という貴人に対する興味心なのかはわからないが、

彼は特命係の戦力として、立派に難物・杉下右京の相棒役を務めている。

 

同じキャリアである神戸とはまた異なる「頭脳派相棒」は、「警さまざ察官ではない」という点において異色である。

だが、彼もまた法を司る者として強い正義感を持っているように思える。

それは、右京の極めて「捜査する者」的な「真実を知りたいという欲求」とは毛色の違う、

「法の番人としての責任」によるものが大きいのではないか。

 

懸案だった捜査情報の漏えい問題が解決してご満悦の日下部。

しかし、諸悪の根源である団体代表を取り逃がしたことに、疑問を感じる冠城。

二人の対立があるとすれば、それは「冠城が完全なる特命係の相棒」になってしまった時だろう。

相棒14・感想ネタバレ<17話> ループする時間の先にある真実。ノートに記された「RT」の意味とは?

相棒14の第17話は、大学の物理学教室で起きた変死事件を巡るある種の「パラレルワールド」を描いたSFチックな意欲作。偏屈な物理学者の夢想の中で、杉下右京がたどりついた真実とは?謎の文字「RT」の意味とは?

いくつもの可能性の中から選ばれた「真実」という選択

ループする時間と一変する事件の結末
“物理学の迷宮”に迷い込んだ特命係の運命は!?

右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、遺留品の返却で帝都大学を訪れる。次世代機器として注目を集めている量子コンピューターの核となる実験に成功した成田知子(大沼百合子)という物理学者の遺留品だった。彼女は、実験中のアクシデントで死亡し、警察ではそれを事故死として処理していた。道すがら遺留品の中にあった古いノートを見ていた右京は、数式のかたわらに『RT』という文字が書かれているのが気になる。そこで、知子と交流のあった准教授・堀井(正名僕蔵)から話を聞いてみようと研究室を訪ねると、中には一匹の黒猫の姿も。物理学者と猫という組み合わせに、『シュレディンガーの猫』という現代物理の考え方を連想した右京。それは、猫を中が見えないケージの中に入れた場合、「猫が生きている世界」と「死んでしまった世界」の両方が同時に存在し、蓋を開けた瞬間にどちらの世界になるか決まるという考え方。右京、亘、そして堀井がそんな話をしていた午前9時20分。突然、学内の非常ベルが鳴り、右京たちは“ある人物が死んでしまった世界”へと進む。しかし、その世界は、“午前9時20分を境に同時並行的に存在する世界”のひとつに過ぎなかった。

繰り返される世界は、妄想か、異世界か、それとも時間遡行か!?
ノーベル賞級の発見をした女性物理学者の死の真相とは?
迷宮を抜け出した先に驚きの真実が待ち受けていた!

参照:相棒14ホームページ

 

同じスタートラインから始まるいくつもの「可能性のストーリー」を提示しながら、

少しずつ真実へと近づいて行く特命係。

物理学者の頭の中で展開されるループ&ループなパラレルワールドの中で巻き起こる事件の結末は...

未来は白紙、すべては当事者の選択にかかっている

物理学者・堀井の計画は成田知子の研究を引き継いだ女性準教授・麻美を殺害すること。

実験中の事故に見せかけ、知子と同じ液体窒素を使った窒息死に見せかける予定だった。

そのために、薬物で殺したネズミを排気装置にしかけようと準備をしていたが、特命係の機転によって、犯行は失敗する。

実験で危険性のある薬品が使われていない事を書類から読み取った右京によって、麻美は一命を取り留める。

 

麻美から、「自分は知子の夫に殺されそうになったのかと思った」と告白された堀井。

実は知子の夫は、妻の実験を金にしようと方々で工作しており、つい最近、知子から離婚を打診されていたことを知る。

さらに、学生から、知子の死因となった液体窒素を実験室に「追加」したのが知子の夫である事を知り、

堀井は「知子を殺したのは夫である」と確信する。

 

知子の復讐のため、夫を殺そうと画策した堀井だったが、それもまた夢想に終わる。

実際、夫は知子を殺してはいなかった。

「殺そうと計画はした」が、そのときすでに知子は死んでいたのだという。

 

特命係がたどり着いた真相は、「知子の自殺」というものだった。

彼女が実験ノートの数式に書いた「RT」の文字、これは「Re think」=「もう一度考え直す必要がある」という意味の記号で、

知子が使い始め、それを真似して堀井も使用していた記号だった。

右京は、ノートにある「RT」の文字から、

知子が「実験の中核となる数式に間違いがある事を見抜いていた」のだと指摘する。

多くの企業が出資するビッグプロジェクトとなってしまった自分の研究が、まったくの失敗作だったことを悟り、

知子はそれを隠蔽するべく自殺をしたのだった。

追い込まれていた彼女はもう、「死んですべてを終わらせたい」と思ったのかもしれない。

しかし同時に、その実験の元となった理論を作り出した堀井に批判の刃が向かないようにという配慮でもあったことは事実だろう。

彼女が「実験の失敗」を公にし、その責任の一端が堀井にあることが分かれば、

彼の物理学者としての人生も終わりを迎えるだろう。

彼女はそれを良しとしなかった。

自らの命、物理学者としての責任、それを放棄する代わりに、

堀井の物理学者としての命も救ったのである。

 

堀井にとって知子とは

堀井という一見して、悪く言えば「研究しかできない男」にとって、知子とはどういう存在だったのか。

一つは、良き理解者であるということ。

彼は物理学者としての彼女を尊敬し、慕っていた。だからこそ、「物理の世界を変える理論の発見」を彼女に託し、実験をすすめたのだろう。

彼にとって、唯一心を許せる「友人」が彼女だったのかも知れない。

もう一つは、彼女に対する「憧れにも似た恋心」だろう。

それは、学生時代における「かっこいい先輩に心酔してしまう」という状態に似ているのかも知れない。

明確な恋や愛ではないけれど、それに似た感情によって、知子を特別視していたのが堀井という男だ。

知子には夫がいたが、それは堀井にとっては関係がなかったのかも知れない。

彼の「愛情」は、婚姻関係などという文化的・社会的な仕組みを超越した「理念や感情・思想」といった感覚的なところで

強い結びつきを作り出していたのだと感じる。

そういった「強い感情」があればこそ、知子の復讐のために殺人を行なおうという意志も生まれるというものだ。

 

あの黒猫は知子だったのか?

そりゃあ、知子だったのでしょう。

知子が止めてくれたのです。

堀井が怒りによって我を失い、殺人という道に進んでしまうことを。

そうであると信じましょう。

 相棒14・感想ネタバレ<18話> 杉下右京、殺人鬼に追い回される。鍵をにぎる「ほうとう屋の里美」

相棒14の第18話は、山中に逃亡した宝石強盗を追って山狩りに来た右京が、らしくないミスで崖から滑落。助けられた陶芸の窯元で、これまで隠されていたある真実を発見してしまい...孤独な闘いを強いられるという2話連作の特別版です。

神隠しの山に隠された事件の真実

強盗犯を追って山に入った右京がまさかの遭難
迷い込んだのは“神隠しの山”と恐れられる秘境だった

数千万円の宝石を盗み、警察官の拳銃を強奪して逃げている指名手配犯が、3年ぶりに姿を現した。都内の質屋に宝石の換金で現れ、通報されると拳銃を発砲して夕霧岳という山に逃げ込んだという。そこは“神隠しの山”と呼ばれ、複数の行方不明者が出ているいわく付きの場所だった。捜査一課と共に山狩りに駆り出された右京(水谷豊)は、山中で弾痕らしきものを発見して一人周辺を捜索。しかし、足元の岩場が崩れ、崖下に転落してしまう…。
翌日、法務省の用事で山狩りに参加していなかった亘(反町隆史)が、右京を探して夕霧岳のふもとへやってくる。そこではじめて右京の失踪に気付いた伊丹(川原和久)たちは、犯人に加えて右京の捜索も開始するが、亘はなぜか山に入ることを拒否。聞けば、数年前に夕霧岳を訪れた際に目撃した、白いスーツの亡霊が恐いらしい。
一方その頃、意識を取り戻した右京は、見知らぬ民家の一室にいた。足に怪我をしており、歩くのに支障があるものの、ほかに怪我はない。さっそく家内を歩き回ると、住民の喜久子(山口果林)が釜焼きの作業をしていた。その家は、夕霧岳で神隠しにあったと噂される村井流雲(大槻修治)という有名陶芸家の工房だった。現在は、流雲の弟子であった喜久子とその夫・鉄朗(升毅)が二人だけで暮らしているという。そこは、携帯が通じず、村からも遠く離れた山奥の一軒家。無事を知らせたい右京は、山を下りようと行動を起こすが…。

神隠しの山で右京を狙う陶芸家夫婦の不穏な動き…
亘が見たという亡霊の正体は…!?
孤立無援の謎多き山で、命懸けの脱出劇が始まる!

参照:相棒14ホームページ

 

先週の予告編を観た時に「ああ、これは2話連続作品だ」と直感的に感じていたが、やはり正解だった。

らしからぬミスで崖下に転落した右京は、何の因果か大ファンであるという陶芸家の窯元に暮らす住人に助けられる。

しかしそこには、右京が「気になってしかたない」ものが山のようにあり、彼はある疑惑を疑い始める。

斗ヶ沢と陶芸家夫婦の関係は?

右京が事故にあった夕霧岳は、以前にも宝石強盗犯の斗ヶ沢が潜伏していると疑われていた場所であり、

彼にとっては土地勘のある場所。

再び潜伏先として選ぶのはおかしくない。

しかし、3年もの間、山の中で原始人のような生活をしていたというとその可能性は極めて低く、

どこかで「生活をしていた」と考えるのが妥当だろう。

それは右京の見立て通り、鉄朗と喜久子の夫婦が一緒に暮らしていたというのが有力だ。

タバコの吸殻、茶碗と箸、クリーニングされていたスーツ(おそらく里美の店に行くのに着ていたのだろう)。

ではなぜ、斗ヶ沢は突然、危険を犯してまで盗んだ宝石を売ろうと考えたのか。

ただ、もうほとぼりが冷めた頃だと思ったのか、はたまた他に理由があるのか。

斗ヶ沢のものと見られる茶碗が残っていたことを考えると、斗ヶ沢は「宝石を金にかえて、夕霧岳に戻ってくる」つもりだったということになる。

斗ヶ沢がどう考えていたかは不明だが、少なくとも夫婦は「彼は帰ってくる」と思っていた可能でしが高い。

陶芸家夫婦は村井流雲を殺したのか

嘘っぱち芸術家・村井流雲の暴君ぶりに嫌気がさしたからか、陶芸家夫婦はおそらく村井流雲を殺害している。

少なくとも「失踪」には関係しているだろう。

ただ、右京が彼のスーツを来て現れた時の怯えよう、

そして、右京を殺そうと襲いかかった時のためらいのなさ。

そこから考えるとやはり、鉄朗は過去に殺人の経験があると推測ができる。

斗ヶ沢を殺したのは誰か?

そこで問題となるのは、斗ヶ沢を殺したのは誰かということだ。

彼は首をしめられて殺害されていた。

現場の状況から恐らく、警察から逃げおおせてほっとしているところを後ろから襲われたというところだろう。

そうなると、顔見知りの犯行である可能性は高まる。

しかし、殺害現場は別で、発見場所へ運ばれたという可能性もあるので、

その辺りは鑑識の見解が出るのを待つ必要があるだろう。

暗躍する助役と里美の過去

物語の鍵をにぎるのが、ほうとう屋でバイトをする里美だろう。

彼には、ろくでもなさそうな別居中の夫がおり、斗ヶ沢からもらった指輪を大事に持っている。

また役場の助役(確かその役職だったような、冠城に愚痴をもらしていた白髪の役人)も里見のことは良く知っているようだ。

で、曲者なのがこの助役。

予告編でもそれらしいことを言っていたが、

彼はおそらく、警察をミスリードして、右京の滞在している陶芸家夫婦の家に近づけさせないようにしていた。

そこにどんな思惑があるのかは分からないが、村井流雲失踪事件に関連する何かであることは間違いないだろう。

杉下右京は生きて山を降りられるのか?

鬼と化した鉄朗によって、再び気絶させられてしまった右京。

テンカウントが鳴り響くなか、先に立ち上がったのは鉄朗だった。

右京、人生最大のピンチである。

ひょうんなことから巻き込まれてしまった電話工事の作業員、そして冠城、伊丹は、無事に右京を助け出すことができるのか?

次回が楽しみである。

相棒14・感想ネタバレ<19話> 神隠しの山の真実。過疎の村に落ちた陶芸家夫婦の涙。

相棒14の第19話は、神隠しの山で陶芸家夫婦に監禁されてしまった右京。脱出を試みると同時に、陶芸家夫婦が過疎の村で体験した悲劇の真実を解き明かすべく、右京が行動を開始する。

神隠しの山事件の完結

“神隠しの山”で今度は殺人事件が発生!
不気味な夫婦に監禁された右京の運命は?

逃亡中だった宝石強盗犯・斗ヶ沢(窪寺昭)の遺体がキャンプ場で発見され、捜査は殺人事件に切り替えられる。また、“神隠しの山”で失踪中の右京(水谷豊)の捜索も続けられていた。そんな中、亘(反町隆史)は、まだ捜索隊が入っていない山中の陶芸工房を訪れる。そこは、遭難した右京が囚われの身となっている場所だったが、応対に出た住人の鉄朗(升毅)と喜久子(山口果林)の夫婦は、刑事など来ていないと亘を追い返す。その時、右京は、偶然居合わせたことで巻き込まれた電話工事の作業員・翔太(清水優)と、敷地内の納屋に監禁されていた。納屋から壺に入った白骨を発見した二人は、さらに危機感を強め、決死の思いで脱出を試みるが…!? 一方、斗ヶ沢殺害の容疑者として、ホステスの里美(岡本あずさ)と夫の亮(川野直輝)が浮上。亘をはじめとする捜査陣に厳しく追求された2人は、明らかに動揺した様子を見せて…!?

脱出を試みる右京に殺意もあらわの陶芸家夫婦が迫る!
新たに発生した強盗犯殺害事件とも関係が…!?
神隠しの山に秘められた謎が、いよいよ解き明かされる!

参照:相棒14ホームページ

再び、陶芸家夫婦にとらわれてしまった右京。傍らには電話工事作業員の翔太。

現状を打破するために、ついに右京が動き出す。

「夕霧岳事件」事件の詳細まとめ

複雑な「夕霧岳事件」の詳細をまとめてみよう。

数年前、村が起死回生の策として企画した芸術家・村井流雲の工房誘致。

助役の前園は先祖から受け継いだ土地を無償で提供するなど、村のために尽力した。

期待されていたこの企画だが、早々に頓挫する。

陶芸に最適とされていた夕霧岳の土は、村井の陶芸手法には合わない弱い性質だったため、満足な作品を作ることができないことが判明した。

村井はそれを前園に伝えたが、彼は話が違うと激昂。

村井を殺害してしまう。

 

陶芸家夫婦は当然、それを知ってしまったが、

前園に「陶芸家としてバックアップする」と言われ、真実を隠蔽することを決意する。

そこには、村井の手足となり苦労を重ねてきたにも関わらず、名声はすべて村井のもので自分たちは報われなかった過去への決別の意志があったのだろう。

しかし、前園の支援を受けて個展を開催したものの、誰にも注目されず。

結果として、自分たちは村井のアイデアやネームバリューがなければ、世間に評価される作品など作れない存在だということを思い知る。

陶芸家夫婦と前園は共謀して、村井の死体を焼いて処理をした。

村井は書家としても有名だったが、その書も喜久子の手による作品だった。

喜久子は、村井が失踪したという証拠を残すため、自らの筆跡=書家・村井の筆跡で置き手紙を残した。

 

傲慢な偽陶芸家とはいえ、自らが人生をかけると約束した師匠である。

陶芸家夫婦は村井の死に心を痛め、裏山に祠を建て、自作の骨壷に入れて祀った。

その後、工房でひっそりと暮らしていた夫婦だが、

3年前に宝石強盗をした斗ヶ沢が乱入。

どういう経緯か不明だが、祀られていた遺骨が失踪した村井の骨だと知った斗ヶ沢は、

夫婦の弱みを握り、工房で潜伏生活を始める。

それは、宝石が換金できるようになるまで、ほとぼりが冷めるまでの冷却期間のつもりだったのだろう。

夫婦から相談を受けたのであろう前園は、その斗ヶ沢の生活を資金面で支援した。

その金で斗ヶ沢は、里美の勤めるスナックに通うようになる。

 

斗ヶ沢は本気で里美を愛したのか、それは不明だが、

うだつのあがらない夫と借金に辟易していた里美は、斗ヶ沢と一緒ならば人生をやり直せる、

この過疎の村を脱出できると淡い希望を持っていた。

斗ヶ沢自身も、宝石商を装い、里美に結婚指輪まで贈っているところをみると本気だったのだろう。

「仕事を片付ける=宝石を換金する」という仕事が終わったら、一緒に東京へ行こうとプロポーズ紛いのことを言った後、

監禁に失敗して再び逃亡を図る。

夕霧岳登山道近くの電話ボックス前でタクシーを降りた斗ヶ沢は、助けを求めるべく、おそらく陶芸家夫婦の家に電話をしたのだろう。

しかし、電話線不通のためつながらず、前園の携帯に連絡した。

警察は大規模な捜索を行っている。

前園自身が案内を買って出たことによって、陶芸小屋へは近づけないようにさせてはいるが、

いつ斗ヶ沢の逮捕に至り、すべての真実が明らかになるか分からない。

前園はキャンプ場で斗ヶ沢を殺害する。

問題は、その死体、およぶ宝石をそのまま放置したことにある。

なぜ、処理をしなかったのかが疑問だが、

斗ヶ沢の行方がつかめない以上、警察の捜索は続く。

ならば、斗ヶ沢の死体を見つけさせることで、事態を収束させようとしたのかも知れない。

しかし、事故死ならばともなく、殺人ともなれば、今度は斗ヶ沢殺害事件を追って警察は動く。

今度は前園自身が追われる立場になり、結果として自らの首を絞めるだけの行為となった。

 

キャンプ場の管理人をしていた里美の夫・亮は、キャンプ場内で死んでいる斗ヶ沢と宝石を発見。

宝石だけを持ち出し、借金をきれいにして里美とよりを戻すために換金した。

その際の防犯カメラ映像が決め手となり、警察に追求された亮は、死体を発見して、宝石を奪ったことを認めた。

同時に警察へ任意同行された里美は、失意のうちにトイレから飛び降り自殺を図るも一命を取り留める。

閉塞した過疎の村で、うまくいかない人生をなんとかやり直そうともがいていた里美にとって、

自分を外の世界に連れだしてくれるかもしれない斗ヶ沢の存在は、最後の小さな希望だったのだろう。

その希望がもろくも打ち砕かれたショックもあり、人生を終わらせることを選択したのだ。

彼女をこの土地に縛り付けておくものは何なのか?

前園のように、土地や先祖に対して深い思い入れがあるとも思えない。

彼女は、自分の意志で、東京でもどこでも出ていけるはずなのだが、それをしようとしない。

いや、できないのか、そうする術を知らないのか。

彼らは、自らに与えられた選択の自由を自ら放棄していしまっているように思える。

可能性をチャンスに変えるのも自分なら、絶望に変えるのも自分である。

 

右京の手引によって逃げ出した翔太は山の斜面を駆け下り、無事に110番通報をする。

警察が駆けつける前に、右京は陶芸家夫婦に対して、自らの推理を述べる。

再び右京に刃を向けた鉄朗だったが、右京を殺すことはできなかった。

右京は二人を評して、「殺人などできない人間」であると断言した。

彼らの行動の裏には、隠された真実がある。

無事に合流した冠城と共に、右京は役場へと向かう。

 

冠城の人脈によって、夕霧岳にまつわるオカルトチックな都市伝説を流布したテレビ番組は、

前園の持ち込みによる企画であったことが発覚する。

前園はすべての真実を隠蔽するために、夕霧岳と村に人を近づけないことにした。

陶芸家夫婦は、村井の墓となった工房と山を抱き、墓守としてそこで暮らし続けた。

村のために、先祖のためにやったと開き直る前園に、

右京は、それこそ村や先祖に対する背徳だと、諭す。

村おこしのための有名陶芸家工房招致にまつわるトラブルに単を発した今回の事件は、

これにて全容解明となった。

 

有名陶芸家の失踪が実は殺人事件だとなれば、村は一時、マスコミでごった返すだろう。

しかし、それも一月もしないうちに収束するはずだ。

そして訪れるのは本当の沈黙。

流れの早い時代の波に忘れられた過疎の村は、このまま滅び行く運命なのか。

里美はこれからどう生きていくのか。

亮とよりを戻し、生まれた村で暮らし続けるのか、それとも自らの可能性を信じて、外世界に飛び出すのか。

少なくとも、自殺を出来るだけの覚悟があれば、なんだってできるはずだ。

死すら受け入れたのだ、もう怖いものはない。

 

次回、相棒14最終回「ラストケース」

どうなる特命係。

相棒14・感想ネタバレ<20話・最終回>ラストケース 冠城・警視庁左遷で相棒襲名。米沢守は相棒を去ってしまうのか?

相棒14の第20話は、いよいよ最終回。警察訓練生による大量殺戮テロという日本犯罪史上に残る大事件が勃発。右京と冠城が挑む「最後の事件」は、日本という国家の安全神話がもろくも崩れ去った今、どんな真実を暴きだすのか?

警察訓練生による未曽有のテロ事件発生

警察訓練生による大量殺戮テロが発生!
狙いは日本の中枢を担う政府閣僚
謹慎処分中の右京と亘に打つ手はあるのか…!?

警察嫌いの目撃者が捜査を混乱させた先日の事件で(第15話「警察嫌い」)、亘(反町隆史)が裁判所の令状執行を阻止する“捜査妨害”を行っていたことが上層部の耳に入り、右京(水谷豊)は亘と共に責任を問われる。さしあたり謹慎処分が下されるが、右京は懲戒の対象に、亘は法務省に戻され地方転勤を命じられる公算が高かった。そんな中、警視庁の警察学校で未曾有の事態が起こる。実弾射撃訓練を受けていた訓練生の一人・伴野(瀬川亮)が、突然教官を射殺。その場にいた数名の訓練生も相次いで撃ち殺し、拳銃を持ったまま現場を立ち去った。隣の警察大学校で教官養成の研修を受けていた米沢(六角精児)がいち早く異変に気づき、すぐさま都内全域に緊急配備が敷かれる。

伴野と同じ訓練生で唯一の生存者となった金井塚(小柳友)によると、伴野は、「テロには屈しない」「断固戦う」と事あるごとに口にする閣僚たちを試すため、彼らを標的にするという“犯行声明”を語っていたらしい。伴野の狙いが判明した直後、文部科学大臣が射殺される事件が発生。総理大臣の玄間(国広富之)、副総理の玉手(小野寺昭)をはじめとする閣僚たちは緊急会合を開き、戦う姿勢を見せようと話し合うが、農林水産大臣の菊本(石橋蓮司)は持病を理由に辞職し、敵前逃亡。政府も一枚岩ではないという弱さを露呈させる。

一方、亘が公安調査庁にいたころに知り合った同庁の調査官・鴨志田慎子(高岡早紀)から思わぬ提案がなされる。慎子は、伴野と以前アメリカで知り合い、今も浅からぬ関係にあって、彼と直接連絡を取る手段があるという。自分を囮に伴野をおびき出してはどうかというのだ。その案は右京の機転もあって捜査本部に採用され、慎子は伴野とコンタクトを取ることに成功。大規模な包囲網が敷かれる中、はたして伴野は待ち合わせ場所に姿を現すのか…!?

大量殺戮を行ったテロリストの本当の目的は?
亘の前に現れた女性公安調査官にも驚くべき秘密が……
右京と亘、“最後の事件”が国家存亡の危機をもたらす!参照:相棒14ホームページ

現在、世界が直面している「テロ」というキーワードに真っ向から挑む、相棒14懇親の最終回。

おそらく最後になるのであろう杉下右京と冠城亘の同居人相棒が、国家存亡の危機の中で、どんな真実をあぶり出すのか。

最終回にふさわしいノンストップサスペンスの行き着く先は、どこだ?

孤立した特命係は、それでも事件に首を突っ込む

「警察嫌い」の回に冠城が行った捜査妨害の件で、右京と冠城は処分を受けることになる。

謹慎を言い渡された二人は、当然、捜査からは疎遠になるはずだが、事件は向こうからやってくる。

前代未聞の警察訓練生によるテロ事件が発生、第一発見者となった米沢によって犯人は伴野という男であることが判明し、緊急配備が敷かれる。

冠城は、かつて恋人だった公安調査庁の鴨志田から相談を受け、右京と共に事件に関わっていく。

すべてはテロの脅威に直面させることで日本国民に危機感を与えること

副大臣の玉手、農林水産大臣の菊本ら、閣僚が黒幕となり、

鴨志田、伴野、金井塚らが先兵として実行犯となった、今回のテロ事件の全貌。

海外で行われている「テロ」に比べると、いささか小じんまりとした規模で、結局、中途半端なところで失敗に終わったのは、結局「日本人はテロを行う立場になったとしても、まともなテロなどできない」ということを示したのではなかろうか。

菊本が憂慮していたのは、今そこにあるテロの危機を認識せず、のほほんと平和をむさぼっている(と彼らは思っている)日本国民の現状である。

彼らは、日本全体にテロへの警鐘を鳴らすために、「総理大臣をテロによって殺す」計画を立てた。

玉手としては、それによって自らが総理大臣になり「テロと戦う国家」という理想を実現しようと思ったのかも知れないが、そもそも彼らには「国家転覆」を実現するテロを実行する力はなかったということだ。

「テロの脅威」を声高に叫び、日本国民は平和ボケしていると豪語していた政治家様は、それこそ「テロのすべて」を知っているような口ぶりだったが、結局は何も知らない・わからない、「最も平和ボケした日本人の代表」だったとしか思えない。

暴走した伴野の真意は、「愛」なのか?

鴨志田の言葉はどこまでが真実なのか判断するのが難しいが、おそらく、伴野と恋人の状態であったことは間違いないだろう。少なくとも、伴野は鴨志田に強い好意があった。

鴨志田にとって転機だったのは言うまでもなく、自分の余命が少ないと分かったことだろう。

彼女は、自らの死期を知り、これまで公僕として過ごしてきた日々に別れを告げた。

本来、自暴自棄になって生きる希望をなくしても仕方のない状況だが、彼女は自らの命の残り時間を菊本らの思想に同調し、活動することに費やした。

彼女にそうさせたものが何なのかは判然としない。

例えば、姉をテロで失った伴野の影響なのか、はたまた、菊本との強いつながりから来るものなのか?

そもそも、鴨志田が菊本らの計画に賛同した意図が謎に包まれているが、彼女がそれを公にすることはないのだろう。

一方、伴野に行動を決意させたのは、間違いなく鴨志田への愛だろう。

もはや余命いくばくもない鴨志田との心中まで考えた伴野にとって、もはや生きることに何の意味もなかったのかも知れない。おそらく、警察学校に入ったのも、テロ計画の一端なのだろう。

彼は「鴨志田のため」に計画に参加はしたが、「無駄な殺人を犯す」ことには納得できなかった。

彼は、警察学校での犯行に後悔の念があり、そのつらい心情を鴨志田に吐露している。

遊園地に現れた伴野は、警察に囲まれたときに驚いた表情をしていたが、ネットジャーナリストを呼び寄せて中継をさせたくらいだから、「そうなること」は予見していたのだろう。

つまり、これは一味の計画の一部であったと考えられる。

伴野はそこで自殺するつもりだった。鴨志田もそれは承知していた。

それが二人を結んだ「愛」の結末だったのだろうか。

米沢は教官に、冠城は正式に「相棒」へ昇格で相棒15はどうなる?

金井塚という、「憧れでテロリストになっちゃう」ような駒を計画に引き入れたおかげで、

玉手副総理の計画は、あっさりと破たんする。

本当に、底の浅い男である。

ここで物語は終わりだが、一国の副総理と大臣が自らテロを起こして、総理大臣を殺害しようと計画する国家に、未来はあるのだろうか?

特命係によって事件は解決したが、この後、国家が何事もなく運営されるとは思えない。まあ、運営されてはしまうのだろうが、そんな国に住むのは不安で仕方がないと誰もが思うだろう。

気になるのは、米沢の処遇だ。

彼は、現場を一旦離れて、教官になるらしい。これは事実上の「降板」と考えて良いのだろうか?

シーズン15では、毎回ではなく「たまーに出る」存在になるのか、それとも一旦相棒を離れ、教官を辞めて現場に戻るであろう相棒シーズン18くらいで復帰するのか。気になるところである。

北海道に飛ばされるはずだった冠城は、ウルトラCで特命係に戻ってきた。

法務省の人間が左遷されて、警視庁の職員になるなどということが現実にあるのかどうか知らないが、異例であることは間違いないだろう。冠城は一応、国家公務員のキャリア組になるのか?

はぐれ者のキャリア組2人が在籍する特命係というのは、ある意味、最強のアウトローであるように思える。

何はともあれ、「1年限り」がささやかれていた冠城は、見事、「相棒」の称号を手に入れ、シーズン15でも登場の見込みである。

小生としては、「相棒・冠城亘」の存在は、特命係をまた一つ違うステージへ変化(それが進歩が衰退かは別として)させるものであると、非常に評価しているので、次のシーズンも期待したい。

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